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第三章第十話

役所に押しかけた住民に同行した議員は、担当者からその議員が所属している政党の名を聞いて、益々げんなりした。それは市民の暮らしを第一に考えることを前面に押し出す、融通が効かないことでは天下一品の政党だった。私は役所の担当者にすぐに伺うと告げて電話を切った。目の前で江田課長が心配そうな顔で私を見ていた。「バッヂ(政治家)が役所に来たらしいです。役所に行って詳しいことを聞いてきます。」「そうか。頼んだぞ。部長には俺から報告しておくから。」私が早く偉くなりたいと思う瞬間だった。

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