新築マンションを造ろう！

第三章第九話

あぜんとする近隣住民を尻目に、私は一方的に説明会を閉会したが、納得しない人達が私の方に押しかけようとしていたが、私はその不穏な空気を感じて、早々に説明会場を引き揚げた。

翌朝、会社へ行くと、すぐに役所から電話が入った。電話はあの気の弱そうな担当者からだった。「昨日、説明会を開きましたよね。昨日、説明会に出席した住民のかたがたがあるかたと共に来られたのです。」「あるかたとは？」「市会議員の方です。」私は渋い顔になった。