新築マンションを造ろう！

第一章第四話

江田課長はもしかしたら、会社に戻ってこないで、そのまま帰ってしまうかもしれなかった。いや、その可能性が高かった。しかし、家にかえるほうがここからは近かったが、私はまだ日も高かったので、仕方なく会社に戻ることにした。約２時間後、電車の中で、たっぷり睡眠をとった私は、夕方には似合わない元気な顔で帰社した。 時刻は5時を少しまわったところだった。驚いたことに江田課長が席に戻っていた。雨でも降らなければ良いが。