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第一章第十六話
もしだめだったらどうするんですか?とSさんに詰め寄られて、私は返事に詰まった。「どうするんですか?」再度私は恫喝された。しかし、ここでひるんでは、足元を見透かされてしまう。私は妥協案を提示した。「」「それでは一週間、せめて一週間時間をください。私の部の部長印を押した買付を持ってきます。それから一週間後にはうちの支店長名での買付を持ってきます。」「わかりました。」Sさんは溜め息混じりにこたえた。「いけそうかどうかの感触は3日ぐらいでわかりますよね。だめならすぐに連絡ください。」