第四話 第四章ってきくとモンバーバラの姉妹しかでてこないよね っていう 逃げ口上にもなる 嫉妬ってみにくいよね
始まりは──嫌がらせだった。
こう書くとなんというか、醜い。
いや本当に醜い。
だって気づいたら、とんでもないことになってたんだもん。
筆ちゃん「そこまで気づかないというのもどうかと思いますが」
いやいやいや、普通気づかないでしょ。
大人が、しかも僧侶が、子供に嫉妬して嫌がらせしてくるなんてさああああ(魂の叫び)
──そして始まる、嫌がらせの数々。
最初はささいなものだった。
だが、嫌がらせが“気づいてもらえない”。
もしくは“気づかれても無視される”。
これは、やってることの是非はともかく、
加害者のプライドを大いに傷つける行為である。
ゆえに──エスカレートする。
相手が“気づかないクソガキ”ならなおさら。
佐伯くん的には、忙しすぎて相手してる暇がない。
そして令和脳の「大人が子供に嫌がらせなんてしない」という保護フィルターが発動し、
ガチで気づかなかったのである。
──そして限界が来る。
もう嫌だ。
寺から出ていこう。
これはジャパンオリジナルメンタル、令和脳の典型である。
日本人は職場で嫌なことがあっても黙々と作業する。
だが閾値を超えると──いきなり辞める。
海外なら「待遇改善どうする?」と交渉が入るが、
日本人は交渉をすっ飛ばして“辞める”になる。
あると思います。
というわけで、
「もうこんな寺出てってやる!」
という騒動に発展。
そして騒動が大きくならないと事態を把握しない和尚。
お前責任者としてどうなんだ?
──和尚脳、ここに発動。
①このまま数年修行すれば佐伯は大物になる
②佐伯が大物になれば寺の名声が上がる
③佐伯が今出ていくと計画が台無し
④でも今さら謝っても遅い
⑤どうしたものかああああ(叫び)
いやマジでどうしよう。
……そうだ。
船に乗せちゃおう。
いま皇家がごたついてて、新仏教がどうのこうの。
遣唐使計画もあるし、そこに紛れ込ませればいい。
佐伯なら成果出すじゃろ。
佐伯じゃしな。
出さなくても、一度ここから出れば帰ってくる頃には騒動も落ち着いてるだろうし。
成果出したらワシと寺の名声アゲアゲナイトフィーバーじゃしな。
うん、いいことしかないな。
「で、佐伯や。船、乗ってみないか?」
筆ちゃん「いまは中華圏に逃亡するのが吉ですよ」
──そんなノリで、
佐伯くんの遣唐使乗船が決まるのであった。
佐伯の運命はいかに。
姉妹編なのに姉妹が出なかった問題、終了。
第四話 第四章ってきくとモンバーバラの姉妹しかでてこないよね
っていう逃げ口上にもなる 嫉妬ってみにくいよね おわり
海よ、俺の海よ。
次回 第五話
導かれし船たち 沈没もあるよ




