第三十九話 タイムパラドックスの罠 結局は 社畜が苦労する (真)
いいか 世の中の皆よ
名も知らぬ皆よ
三千世界の皆よ
一つ 偉大なる理を言おう(悲壮感)
全ての物事は
想定の
考えられる想定の
斜めうえの酷ささ(吐血)
――空海よ。
そなたが刻む不動明王像は、
ただの木像では終わらぬ。
仏像とは、祈りを受けて育つ器。
百年の眠りを経れば、魂を宿し、意志を持つ。
この国には“付喪神”という言葉があるが、
それは真理の一端にすぎぬ。
祈りを受け続けた器は、
やがて己の願いを持つようになる。
そなたが刻む像もまた、
百年の祈りを食らい、魂を得るだろう。
そして未来の成田にて、
その像はこう告げる。
――ここに留まりたい、と。
それは、そなたが刻んだ祈りの形。
そなたが与えた魂の願い。
ゆえに、そなたが未来へ赴き、
その願いを叶えねばならぬ。
あああああ(悲鳴)
つまり なにがいいたいかというと
① 未来で乱を鎮めるのに使うのは不動明王像
② 不動明王像は100年の祈りの力が必要
③ 付喪神になるらしい
④ そして今はまだない
⑤ 未来での話では製作者は空海というらしい
⑥ その像を使えば乱はどうにかなるらしい
⑦ そしてその像は ダダこねるらしい
⑧ 像のお願いとは多分ソレ関係
つまり
俺が今 全力で不動明王像を彫って
全速力で金剛峯寺に納品して
全力で未来に跳んで
全速力で金剛峯寺から引き出して
全力で乱を鎮めて
自分の作った像がいう事を聞かないのでそれをどうにかして
全速力で過去にもどってくる
わし 超絶ブラック社畜やない?(涙)
ええい 嘆いても何も解決せんわ
活をいれろヘンジョー!
観ろ 刮目して我を見よ
聴け 我が魂の歌を訊け!
空海は木~を彫る~ 三昧耶形~ サンマヤギョー
種子を~刻むよ~ 真言だ~ 三密だ~
陀羅尼~を唱えて~ 加持だ~ 灌頂だ~
開眼で眼~醒める~ 金剛だ~ 羯磨だ~
遍照~ 金剛~ 我が名を~ 刻め~
遍照~~ 金剛~~ 筆ちゃんが呼んでいる~
ホーホー ホーホー
どやぁ どやぁ
筆「コイツホンマ…… まぁ今回は許しましょう(呼んでるだって)」
完成した像。
さあ 走れ 空海。
金剛峯寺は 遠いぞ。
第三十九話
タイムパラドックスの罠
結局は 社畜が苦労する (真)
おわり
次回 第四十話
冷静に考えると物事って悲観的にしかならないよね
俺近畿から逃走中だった(迫真)




