第二話 デッカイ寺はこころがちっちゃい
デッカイ寺にたどり着いたコミュ障少年。
そろそろ名前を決めよう。
前世の苗字から取って──佐伯くんとしよう。
さて、その佐伯くん。
寺での扱いに呆然とする。
なぜか?
佐伯くんは令和脳。
つまりこう思っていた。
「寺って孤児院みたいなもんでしょ?」
「孤児を保護してくれるよね?」
「ご飯くれるよね?」
──現実。
飯なんてねえよ。
働け。
孤児は雑務要員(超絶ブラック)。
給与なし。
飯は……これゴミか?というレベル。
どうすんだYo。
最初は小心者なので真面目に働く佐伯くん。
だが所詮令和脳。
我慢の容量がちっちゃい。
こころがちっちゃいのは……俺だったあああああ!
というわけで、待遇改善運動を開始する。
具体的に考えよう。
①待遇改善要求 → 無理
②ここから出る → 死ぬ
③待遇は改善したいけど自分じゃ無理
④ならば輝け令和脳、権力に頼ろう
⑤頼るといえば……ワイロ(エリート商社脳)
⑥何を渡せばいい? 助けて筆エモン
⑦「しょうがないなあ佐伯くんは~ はい、炭団~」
⑧技術いらん。泥遊びで作れる。だがこの時代にはまだない発明
⑨「和尚さま~、こんなのできたの~。あげる~」
⑩和尚「なんだこれは……神の奇跡か」
⑪あれ? 炭団出しても飯変わらなくね? 金稼いでない? 寺だめじゃん
⑫「和尚さま~、これ門前町で売りましょ~。売ってお米買いましょ~」
⑬和尚に電撃が走る。「あれ……これ神童じゃね?」
──泥炭。
それは魂をかけた寺院による貧民救済プロジェクトである。
~~ 貧民にぬくもりを ~~
これは、とある坊主の心温まる戦いの奇跡。
プロジェクト×。
炭団はできた。画期的な発明である。
しかし問題はここからだ。
どう売る?
売ってどうする?
売るためには数字と読み書きが必要。
だがこの時代、知識の最先端であるTERA(寺)をもってしても
技能所持者が少ない。
まして商売知識なんてあるわけがない。
和尚の魂の叫びが響く。
「どうすればいいんだああああ!」
そこに現れる救世主。
「あ、おれできるよ」
(※外見8歳)
──ここから始まるのは、
無自覚コミュ障のチート物語である。
第二話 デッカイ寺はこころがちっちゃい 終わり
いよいよ始まるテラストーリー。
あれ?
次回 第三話
簿記ってきくと ちょっと たっちゃうほう想像しちゃいますよねグフフフ




