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空海と筆 〜真言宗始まってました〜  作者: moca


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第二十三話 この番号は現在お客様の都合により通話が出来なくなっております  てんのーさまのお呼び出しとかもうパワハラよね


ある日のこと。

平穏無事を願うヘンジョーのもとに、ひとりの役人が現れることから

今回の悲劇(喜劇)は始まるのでした(ナレーション:オレ)


役人「遍照金剛様。この度は“さるお方”からのお手紙を携えてまいりました。お受け取り下さい」


この番号は現在お客様の都合により通話が出来なくなっております。


役人「お受け取り下さいますよう」


この番号は現在お客様の都合により通話が出来なくなっております。


役人「受け取り拒否してもよろしいですが……さるお方がどう思うものか(脅迫)」


ああああああ、もうしょうがねえなぁ。

えっと、どれどれ……テンノー様だってさ。超うける。超うける(戦慄)


お手紙「すぐに来い。来ないならば──ここからは文字が滲んで読めない」


ああああああああああ。


分かりました。支度してから(5年くらい)まいりましょうか。


役人「では明日の朝、お迎えに参りますのでよろしくお願いします(脅迫)」


なんでこうなった。どうして。どうして。どぼじで?


──はい、到着です。


役人さん、おれを置いたら逃げていきました。

どうしろと?


テンノー様に圧迫面接された内容は、


「なんとかってとこで字の指導しつつアドバイスしろ」


って……なにをだよな。


ていうかさー、

“なかのまつりごとのつかさ”っていうところらしいんだけど、

ここって官位ないと入れないとこじゃん。


もう入るだけで犯罪者を見るような目で見られてんですけどー。


はいはい、いえいえ、拙僧なぞ……

そうですな、拙僧に出来るのは字の練習法の講師くらいでございますれば。

いえいえとんでもございませんデスコトヨ。


なんか最初の挨拶したあと、

だれーも話しかけてこないんですけど。


これって……いじめの現場なのだろうか?


もしもーし。

なにか記載するお仕事ありますかー?


役人「(ヒェッ)い、いや、いまは特には……」


そうですかー。

なにかありましたらお気軽にお声かけくださいねー。


役人「おい見たかアレ。なんだあのオーラ」

役人「おいおいおい、あいつ絡まれて死んだな」

役人「ていうか、あのお人なんでここにいんの?」

役人「陛下が俺らの監視にって話だぞ」

役人「いやあの、監視の前に俺ら死んじゃうんですがそれは」

役人「真面目に、真面目にやりすごせ。それしか生き残る道はない」


ひそひそひそ……砒素。

ああ、これが平安京イジメの術か……

おうちかえりたいよぅ。


筆「これはちょっと、お仕置き必要ですかね」


ん?筆ちゃんなんか言った?

なにも言ってない?

そうかそうか。疲れたら言うんだよ?


──という感じで、今でいう内閣府+総務省+宮内庁+天皇様の秘書室みたいなところでお仕事ですねー。

平安文化 ぶらっくすぎん???


昔なんとなくやって怒られた簿記もどきが、

ここで使われててちょっと味わい深いですね。


それにしても、なんでこう計算間違ってるのにそのままなんでしょうかね。


おいちゃん訂正しちゃうか?

いやでも、メンツガー、ショクムガー、とかやられそうですね。


さわらぬ女性にちかんなし。

よし、見なかったことにしよう(令和脳)


──という地獄のような職業訓練が始まるのであった。


ただただ ブラック空間に忍辱してる……… 

時輪が巡るのが刹那に感じる

現代社会ではまれによくあると思います(令和脳)


そして二年の月日が……ハエーヨ。




もういろいろといっぱいいっぱいだったのだけれど、

そんな折、満濃池の改修の命令書が届くのであった。


外注は安いのか高いのか。


次回 第二十四話

神様だって日雇い派遣業務はあるんだぞ

人間が社畜になって何が悪い

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