第一話 始まりの歌 ──でもアカペラは勘弁な
筆ちゃんの天体観測によると──
どうやら俺は「西暦780年」に落ちてきたらしい。
そして気がついたら、
盗賊か何かに襲われて瀕死だった少年の身体に入っていたとのこと。
筆ちゃん曰く、
「健康で、身なりも良いので、そこそこ身分のある家の子だったのでは?」
との公式見解。
……いや、それ逆に困るんだが?
身分がある → 家がある
家がある → 家族がいる
家族がいる → 俺(コミュ障)が行ったら絶対バレる
Q:じゃあどうすんの?
A:山へ逃げよう。
というわけで、
知らない家族を捨て(知らない人だし)、
俺は山へ逃げ込み、野生児ルートを開始した。
──しかしここで問題が。
Q:動けない体で悲観してたコミュ障が、
元気な少年の体を得たらどうなるでしょうか?
A:動く。
こいつ(少年の体)動くぞ……!
僕が一番うまく扱えるんだ……!
つまり、
元気な野生児の誕生である。
はっぴーばーすでー俺。
令和脳(いやミソラ歴だけど)のコミュ障が、
山で元気に暮らし始めた結果──
Q:どうなるでしょうか?
A:生活の不満が爆発する。
ウォシュレットどこ……?
ねえよ(ガチギレ)。
そこで外付け知識チート・筆ちゃんの出番である。
文明レベルを上げて生活環境を整えた結果──
あれ?
これ、狙われてやばくね?
令和脳は恐怖に弱い。
夜中に物音がしただけで死ぬほど怖い。
そこで筆ちゃんに相談。
Q:どうすれば狙われない?
A:筆ちゃん「デッカイ寺に行けば、紛れ込んで目立たなくなりますよ」
なるほど。
行くか、デッカイ寺!
この気持ち、歌で表そうぜ!
(※アカペラは勘弁)
こうして──
山猿、もとい野生児となった元コミュ障は、
寺デビューを果たすのであった。
第一話 始まりの歌 でもアカペラは勘弁な おわり
寺へ向かって歌を歌おう。
……あれ?
次回 第二話
デッカイ寺は こころがちっちゃい




