第十五話 海の神といったら 山の神だよね 幸みたいにいうんじゃねええよ
娘さんよく聞ーけよ
遍照にはほーれるなよ〜♪
って言ってんのに、
さっきからむっさいおっさん共、挨拶によってくんじゃねえええ!
筆ちゃん「夢は寝てる時に見れるものですよ?」
最近、筆ちゃんが冷たいです。遍照です。
さーって山上って……
ほんと山しかねーなこのへん。
きんぴら神社っとこ通ってっと──
筆「金毘羅です」
誤差誤差。
んで〜、また登って降りて〜っと。
四国もそうだけど、ここらへんもまあ〜たすげえなああ。
もう住むの俺なら諦めてるぞ……
まあ、がんばって歩きますかー。
目指せ高野町!
──と思っていた時期が私にもありました。
うん、「また」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、
謝って許してもらおうとも思っていない。
だからせめてこのテキーラでも飲んで
心を落ち着けて欲しい。
ここどこおおおおお!
なぜか筆ちゃん返事ないしいいいい!
ふむ……
慌て芸も一周回ると冷静になるよねって。
どちらさまでしょうか?
立派な二子山ですね。
ほうほう、このあたりを仕切っている方と。
あれ、暴力団的な方でしょうか?
ああ、神様なんですか。
いえいえいえ、最初からわかってましたって。
それ(二子山)は最初から高貴なオーラばりばりでしたからね。
さぞ名のあるお方とお見受けしますが、
ご尊名をお伺いしても?
(ふっふっふ、このようなやり取りは筆ちゃんに鍛えられたのでおじゃる)
なるほどなるほど、ツクヨミ様と。
ええ、はい。では今後ともよろしくお願いします。
それでは失礼します──って、
なんでワテクシ、襟首つかまれて持ち上げられてるんでしょうか。
いえだから、挨拶も済ませましたし帰りましょうかと。
いえいえいえ、これ以上私のような者がここにいますのもね。
え?いえいえいえ、知ってますよもちろん。
ツクヨミ様ですよね。知ってますって。
えっとほら、アレがこうして、こうなって、
それはそれは立派な神様ですよね。
ハイ、ワタシハシリマセンデシタ。
シリマセンデシタガ、シラナイトオコラレソウナノデ
シテルフリヲシマシタ。
──何かの術をかけられたようだ……。
まあ、つくよみちゃんの話だと、なんかお礼らしいな。
魔法陣の。
あれどんだけ迷惑かけてたって話よね。
メンテさんどこいっちゃったのかねぇ。
それでまあ、ご褒美として
・このあたりの薬草採取権
・通行時に神威に遭わない権利
・ここらへんの方々への紹介状
などなど、ありがたいものである。
しかし「通行時に神威に遭わない」ってさ……
いえ、これなかったら遭うのかよって。
関所:神
とかワードが強すぎるんごおお。
しかしまあ、山道はつらいですのお。
ふでちゃーん、まだいねーのー。
筆「油断しました。もう対策のファイアウォール設置したので今後は大丈夫です」
なんだ炎の壁って。
おれなんていつでもファイヤーホイールよ。金欠です!
そんなこんなで──
高野まっちー、門前町。
ここがあの有名なハウスね。
たまには嘘をつくこともある。
次回 第十六話
高野山である ひかえおろう
ひえええ 豆腐だすのでおゆるしを〜




