第十四話 登場するって言ったのにぃ ただの神様だから仕方ないね
我が名は──オオワタツミ。
魔法陣のメンテナンス技師がいるのはここか!
……ええぇ、アシタカ構文かあ。
ノリいいなあ。
あれでも女性?
あれ、男神じゃなかったっけ?
まあいいのかそのへんは。
立派な二子山ですしな。
おがんどこ。ナムナム。
痛いよ筆ちゃん。
ええはい、メンテナンス技師ではないですけどね。
なんか歩いてたら光りました。
よって今回の件は免責事項になります。
え?褒美くれるの?
くれるものはもらっちゃうよ?
あれ、継続メンテとかしないよ?
まあ、くれるなら貰います。ナムー。
どこ見てって?
そりゃね、ナムー。
欲しいものって言われてもなあ。
お金は特にいらないですねぇ。
真珠とかもいらんですわあ。
いやまあ、あれですな。
遍照ともなるとですね、
「おいお布施しろよ」で結構ね、なるんですよ。
だもんで、お金ってあまりねえ。
(立派な二子山に登頂させてくれるでもいいですよー言えないけど)
「聞こえておるぞ。ほんにまあ……」
ペシペシペシペシペシ。
痛いって。筆ちゃん勝手に右手動かさんでぇ。
え、これくれるんですか?
って、なんだこれ。地図?
筆「これは……熊野灘の海図ですか。
この時代のデータは無いので大変ありがたいのですが」
ほーほー。
筆ちゃんでも知らんこととか、二子山様すげーなー。
貰えるもんは貰いますけど、いいんです?これ。
人魚さんの集落とか書いてありますやん。
ああ、水先案内人に使えと。
報酬とかは相談しろってことですね。わかります。
いやほんとにありがとうございました(二子山凝視)
──そして我々は、
神様のお見送りという圧を感じながら、
太地町に上陸するのであった。
第十四話
登場するって言ったのにぃ
ただの神様だから仕方ないね
おわり
振り向いたら奴が。
次回 第十五話
海の神といったら 山の神だよね
幸みたいにいうんじゃねええよ




