嫉妬-28
謎の女の行方を追って、女が消えたホテルで宿泊者を確認したが、該当の女らしき人物はヒットしなかった。
「ダメでしたね・・・・・・」
ナオは落ち込んだように言う。
「そうだね」コウキは他人事みたいに答えるので、ナオはムッとする。
「どこ行っちゃったんでしょうか?」
「さぁ?」
「コウキさん。真面目に仕事してください」
「ふぁ~い」と気の抜けた返事をするコウキ。
ナオは今すぐにでも殴ってやろうかとも思ったが、そこは大人の自制心で何とか堪えた。
「ナオちゃんさ」
「なんです?」少し語気を強めて返事をするナオ。
「浮気相手と仲良くするってどう思う?」
「いきなり何ですか?」
「いや、人間関係を整理していると、被害者が関わる女と言えば浮気相手しか思いつかないから。女友達だったら、わざわざ変装して会いに行く事もないだろうと思ってさ」
「コウキさん。急に突拍子もない話するじゃないですか」
「そぉ?」
コウキは何の事だか分かんなぁ~いみたいな顔をする。
「でも、その考え一理あるかもですね」
「あ、そう思う」
自分から言い出しておいて無責任な奴と思いながら、ナオは話を続ける。
「浮気相手が奥さんを語って、デヴィッドに依頼したとしたら」
「じゃあ、あの奥さんの変装は何?」
「呼び出された際に、変装するように言われたんじゃないでしょうか?」
「なるへそ。一理ある」と納得するコウキ。
「浮気相手、調べましょう」
ナオとコウキはすぐに行動を開始した。




