嫉妬-25
「デヴィッドさん。貴方に殺しを依頼したのは誰ですか?」
ナオは目の前でふてぶてしく座るデヴィッドに質問する。
「I don’t know.(訳:知らない)」と答える。
「知らない訳ないでしょうに」
コウキがそう言うと、デヴィッドはチッと舌打ちする。
「あ、今、舌打ちしたね。なんて奴だ!」
「コウキさん。そこ重要じゃないですから」
「どうも、すいません」
「で、どうやって依頼を受けたんですか?」
「・・・・・・」デヴィッドは視線を逸らし、黙秘する。
「仕方ない。ここは、CIAのお世話になるか」
コウキはボソッと言うと、デヴィッドの眉がピクッと動いた。
「そうですね。そうしましょう。彼らに任せた方が最適かもしれませんね」
コウキの提案に賛同するナオ。
二人は席を立ち部屋を出て行こうとする。
「Wait!!!(訳:待ってくれ!!)」
「No.(訳:嫌だ)」コウキはきっぱりと答える。
「Please!I’ll tell you anything. Just don’t say that.(お願いだ!何でも話すからそれだけはやめてくれ)」そう懇願するデヴィッドにコウキは英語で「What should I do?(訳:どうしようかな)」と言う。
「コウキさん。今、なんて言ったんですか?」ナオの質問にコウキは「内緒」そう答えるのだった。
コウキとナオはデヴィッドから聞いた依頼人に衝撃を受けるのであった。
そんな二人は今、警視庁の休憩室で二人だけの捜査会議を開いていた。
「あの話、本当だと思いますか?」
「う~ん。どうだろう」
「でも、ですよ。デヴィッドを依頼するにはちゃんとした理由があります」
「そうねぇ~」
「そうねぇって、もう少し真面目に考えたらどうです?」
「真面目だよ。でも、どうやって、切り崩していくか。だ」
「それは勿論、正攻法で」
「それしても、白を切られるだけだよ。ここは」
「ここは?」
「ふっふっふふっ」
コウキは不気味な笑顔を浮かべるのであった。




