嫉妬-24
パンッ パンッ パンッ
ドアに小さい穴が無数に出来る。
「うおっ、あっぶねえ~」コウキはナオにそう言う。
「何、吞気な事言っているんですか!?」
「そうだね。反撃。だ!」
コウキは弾が少し止んだその隙を狙い、懐から愛銃のM465オートマチックガンのガスガンを取り出し、ドアに向かって撃つ。
「そんなおもちゃ撃ってどうするんですか!!」ナオのツッコミの通りになるはずだったが、ドアの向こうから「Shit!!(訳:クソっ!!)」というデヴィッドの声が聞こえてきた。
どこかに被弾したのは分かった。が、反撃してくるかもしれない。二人は身構えていると銃弾の雨は降ってこなかった。
「どういう事でしょうか?」
「さぁな。行くぞ!」
コウキはドアを蹴飛ばし、外へ出て銃を構える。
そこにデヴィッドの姿はなかった。
「Shit!!」
コウキは悔しがりながら階段を駆け下りていく。
すると、フロントマンが尻餅をついてへたり込んでいた。
「Comment allez-vous?(訳:ご機嫌いかがですか?)」コウキがそう尋ねるとうんうんと頷いて答えるフロントマンをナオに任せ、コウキは外へ逃げたデヴィッドを追いかける。
「足が遅くて助かったぜ!」
一生懸命に走るデヴィッドの姿を見つけたコウキは全速力で後を追いかける。
デヴィッドが後ろを振り返ると、コウキはもう間近に迫っていた。
「Die!!(訳:死ねっ!!)」デヴィッドは愛銃のM1911をコウキに向けて弾を放つ。
だが、走りながら撃っているのでコウキに命中しない。
二人共、息絶え絶えになりデヴィッドが最初に音を上げ立ち止まった。
「ひっ、ひっ、ふぅ~」と息を整えるコウキはデヴィッドのこめかみに拳銃を突きつける。
間一髪の差であった。ほんの少し、遅ければコウキが撃たれていた。
「Come on(訳:来な)」
両手を上げ白旗を振るデヴィッドの手から銃を取り上げたコウキはそのままナオの元へと連行した。




