嫉妬-19
それから、二日の時が流れた。
「全然、見つからないじゃないですか」
コウキとナオは今、メイドカフェでお茶しながら捜査会議を開いていた。
「残り、一軒か・・・・・・参ったね。どうも」コウキはそう言いながら、メイドさんに美味しくなる魔法をかけてもらったオレンジジュースを飲む。
「参ったねって、他人事みたいに言わないでください。コウキさんが言い出したんですよ。デヴィッドなんちゃらがメイド好きだからってメイドカフェを捜査しようって」
「でも、見つからないんじゃ仕方ないじゃない・・・・・・」コウキはシュンとして落ち込む。
それを見てナオは責めすぎたかなとも思ったが、謝ることはしなかった。
「で、どうするんですか?最後の店、確認しますか?」
「一応」と答えたコウキはオレンジジュースを飲み干し、会計を済ませ店を出た。
最後の店は、先程居た店から徒歩5分の距離にあった。
店に到着した二人は、ドキドキしながら店のドアを開ける。
「いらっしゃいませぇ~」メイドさんがそう言って、二人を出迎える。
ナオはすぐに警察手帳を見せ、客ではない事を示す。
「警察!?」メイドさんは驚いた表情を見せすぐさま「店長ぉ~」と店長を呼ぶ。
だが、店長は出てこなかったので、別のメイドさんがバックヤードに入って行き、店長を呼びにいった。
「お忙しいところすいません。あのこの人に見覚えありませんか?」
ナオがそう言ったタイミングでコウキがデヴィッドの写真を見せる。
「あ、イトーさんだ」とメイドが答えた。
「知っているんですか?」そう聞くナオの横でコウキはガッツポーズをする。
「ええ、ヒカちゃん推しのお客さんで」
「ヒカちゃんというのは?」
「あ、今、店長を呼びにいった娘です」
そうメイドさんが答えたタイミングで店長を呼びに行ったヒカちゃんが戻ってきた。
「あの、お話を聞かせてもらっても?」
ナオは店長ではなくヒカちゃんにそう声を掛けるのであった。




