嫉妬-17
店を出たコウキとナオは、横浜の港が見える喫茶店に入りお茶をしていた。
「この人が、修飾銅時さんを殺した殺し屋なんですか?」
ナオは写真に写っている男を指さしながら質問する。
「それをこれから調べるんでしょうが」
「でも、外国人の殺し屋って。どうも・・・・・・」
「信じられない?」
「はい」ナオは素直に答える。
「でも、現実は直視しなきゃ」
「はい」
コウキは珈琲に口を付けてから、手配書を読む。
男の名前は、デヴィッド・ノイド。
国籍は、アメリカ。前科・7犯。
特徴として、左頬に火傷の痕があること。
デヴィッドの射撃センスは抜群なもので、オリンピック大会で金メダルを余裕で取れる程の技術がある。
「にしても、厄介な相手だな・・・・・・」
「そこに書いてあること読めるんですか?」
貰った手配書は英語でナオにはチンプンカンプンなものであった。
「少しだけね。どうやら、デヴィッドは、射撃の名手らしい」
「へぇ~」ナオはそう言いながら、カプチーノを飲む。
「いや、へぇ~じゃなくて。捕まえるのは厄介だよ」
「そうですね」
少し他人事なナオに不安を感じるコウキは話を続ける。
「それよりも気になるのは、このデヴィッドに依頼した人物だよなぁ~」
「それなら、あの元締め達から聞けるんじゃないですか?」
「そうだと良いけどね・・・・・・」
コウキはどこかでそれが当てにならなさそうな気がしていた。




