嫉妬-15
強面の男からもたらされた情報は次のようなものであった。
ヤクザと半グレは手を組み、闇バイトで金を稼ごうとした。
闇バイトも色々とあるが、今回は復讐代行業として金を稼ごうとしていた。
そして、修飾銅時の事件もこの復讐代行業の一環で行われた。
しかし、その実行犯についてヤクザも半グレ連中も分からなかった。
見知らぬ、誰かが実行したとしか答えなかった。
取り敢えず、連絡していたアカウントを調べたが既に凍結されていた。
凶器の拳銃は、ヤクザが支給したものではないことも突き止めたが、これ以上の手掛かりはなく振り出しに戻った。
「全く、ここまで来て振り出しとは腹立ってくるな」
コウキは怒りに任せて近くのゴミ箱を蹴飛ばす。
「そう怒らないでください」ナオはゴミ箱を拾い上げながら、コウキを宥める。
「振り出し。振り出しだよ。ったく」
「そう言わないで。ね?」
「今回の事件、素人の犯行じゃないかもだな・・・・・・」
「え?」
「プロがアルバイト感覚で応募して、殺しを実行した。俺はそう考えるな」
「でも、どうしてプロだと?」
「素人がわざわざ殺すために拳銃なんか用意するか?殺す道具は身近にいっぱいあるわけで。その中から、拳銃を選ぶとは到底思えない」
「確かに。そう言われればそうかも」
「だろ。で、足が付きにくいというところもプロのなせる技じゃないか。俺はそう思うんだ」
「成程。仮にプロの犯行だとして、どうやって、足取りを追うんです?」
「その点は任せてくれ」
「何か策でもあるんですか?」
コウキは頷いて答えるのであった。




