嫉妬-11
「Xで応募したんです・・・・・・」
黒ずくめの男はそう答えた。
「Xで応募。証拠はある?」
コウキのその質問に答えるように、黒ずくめの男はスマホを取り出しXのアプリを開いてダイレクトメッセージの履歴を見せる。
“この度は、グラシアスアルバイトセンターに申し込み頂きありがとうございます。衣装は届いたでしょうか?届いた場合はご返事ください”
その一言に、黒ずくめの男いやアカウントネーム匿名班長は、“届きました”と答えた。
“仕事の内容は、至ってシンプルです。池袋にあるグランツーリスモというコンカフェに勤めるナツメというコンカフェ嬢に制裁を加えるというものです。方法は任せます”
“了解です”
“報酬の受け渡し方法は、仕事完遂の連絡を受けてからになります。成功をお祈り申し上げます”
「こんなんで、仕事を受ける神経が分からない」コウキはバッサリと言い切る。ナオもそれに同意するかのように頷く。
「悪いんだが、返事をしてくれ」
「コウキさん?」ナオはコウキのこの行動に説明を求める。
「お金もらおうよ」
「そんなこと」
「なんで?元締めに辿り着けるかもでしょ」
「そうかもですが・・・・・・」
ナオは正直言ってこの作戦には反対であった。何故なら、元締めにこの事がバレたら元締めに辿りつける手段がなかった。
「おい、返事しろ。証拠写真は任せろ」
そう言うコウキはナオを見てニヤッと笑う。
そんなコウキを見て、ナオは嫌な予感がした。




