嫉妬-3
一人帰されたコウキは、居酒屋で一杯引っかけていた。
「あ~けったクソ悪い~」
コウキはビールをグ~っと飲み干す。
「お姉さん、生もう一つ」
コウキは通りがかった女性店員に生ビールを注文する。
「はい、生ビール一丁ぉ~」
サカナのホルモン焼きをつまむ。
「はい。生ビールでぇ~す」
「あ、どうも」
コウキは店員に礼を述べ、生ビールに口をつけようとしたその時、スマホに着信が入る。
「しもしも?」
「しもしもじゃないですよ。明日、警視庁に来てください」
「なんで?」
「何でもです。良いですね。来てください」
ナオにそう厳命されたコウキは、答える間もなく電話を切られた。
「ほんと、勝手な・・・・・・」
コウキはため息をつきながら、ビールを口にした。
翌日、コウキはナオの依頼で警視庁へ訪れた。
「よっ!」
警視庁の入り口で待っていたナオに声を掛ける。
「よっ!じゃないですよ。犯人捕まったんです」
「ふ~ん」
「ふ~んって。犯人気にならないんですか?」
「どうせ、奥さんとか言うんでしょう?」
「はい」
あまりのストレートに答えるのでコウキは思いっきり姿勢を崩す。
「そんなあの奥さんが?」
「それで、コウキさんを呼んだんです。どんな方なのか教えてください」
そう言いながら、警視庁内の喫茶店に連れてかれたコウキは対面に座るナオから聴取を受ける。
「で、どういう方ですか?」
「どうって、取り調べでわかるでしょう?人となりは」
「そういう事じゃなくて」
「じゃあ、どういう事よ?」
「質問を変えます。旦那さんを殺害しそうな感じでした?」
「また、ド直球な質問やな」
「答えてください」
「そんな感じしないなぁ~」
「そうですか」
それから、二時間みっちりナオの事情聴取に付き合わされることとになった。




