爆炎-29
覆面パトカーに追われるタクシーは停まる気配はない。
「ナオちゃん、回り込もう」
コウキの指示に従い、タクシーを追い抜き華麗なターンを決め行く道を塞ぐ。
タクシーは急停止し、中から勝浦と旭川が大慌てで走って逃げていく。
「逃がすかっ!!」
コウキとナオはすぐ様、覆面パトカーを降りて二人を追いかける。
「な、なんで追われるのさっ!!」と動揺して見せる勝浦に対して、「うんなこと知るかだしっ!!」と手持ちのバックからM465オートマチックガンのエアガンを取り出しコウキとナオ目掛けて撃つ。
「痛っ!」
弾はコウキの二の腕に当たり、ナオの太ももにも当たる。
「ふざけやがって!」
コウキも応戦するように自身の愛銃コルトMK.ⅣSERIES80を取り出し、銃を持つ旭川目掛けて発砲する。
見事に旭川の手首に命中し、銃を落とすことに成功する。
「痛ぁ~」涙を流しながら、うずくまる旭川に寄り添う勝浦はギッとコウキとナオを睨みつける。
「そんな顔しても、俺は動じないぞ」
「女の子に銃を向ける奴は最低っ!!」という勝浦を無視してその手に手錠を掛けるナオ。
旭川はひたすら泣き続ける。ナオはそんなのお構いなしで立たして覆面パトカーに連行する。
「さ、持っている爆弾を出しなさいっ」
「爆弾?何のことだし?」白を切る勝浦。
「冤罪だし」と少し落ち着きを取り戻した旭川が口を開いた。
「あなた達がやった事は分かっているんだから、観念なさいっ!!」
「ナオちゃぁ~ん」
タクシーのトランクを調べていたコウキに呼ばれるナオは二人が逃げないよう手錠をかけ直してからコウキの元へと向かった。




