爆炎-27
浜松町駅の警戒が開始されて三日が経過していた。
だが、勝浦と旭川の姿は確認されなかった。
「あれから、三日ですけど姿、見せませんね・・・・・・」
特別警戒にあたるナオはコウキにそう告げる。
「そだねー」と素っ気ない返事をしながら、モノレールに乗る乗客の顔を確認していくコウキ。
「これだけ警戒していたら、寄って来ないですよね」
「・・・・・・」
「コウキさん?」
「聞いてるよ」
「何か気になっているんですか?」
コウキの様子からして、何か引っかかっているのが分かる。
「うん」
「教えてください」
「いや、ここの時刻表見ててさ、快速と普通ってのがあるじゃん」
「はい」
「普通であれば各駅停車するわけだから、ここからじゃなくても羽田空港には向かえるんじゃないかなって」
「そうかもですけど、各駅って利用者が少ないんですよ。わざわざ、目立つようなこと」
「そうかなぁ~最後だからこそ、目立っても良いんじゃない?」
「でも、各駅まで警官は避けないですよ」
「そんなの俺は知るかだし。ま、このまま探しましょう」
その言い方に、ナオはムッとしコウキの元へと駆け寄る。
「そこまで言われれば気になりますっ。行きましょう」
ナオはコウキの手を引っ張って、浜松町駅の警戒任務から離れた。




