爆炎-23
竹塚の住所はそこからそう離れてはなかった。
池袋にある数少ないタワマンに住んでいた。エントランスに入るとコンシェルジュが待機していた。
「あ、どうも」コウキはコンシェルジュに話しかける。
「どうも」
「ここの909号室に住んでいる竹塚さん、に用がありまして」
「はぁ」
「あ、申し遅れました。私、こういう者です」
コウキは今になって自分の名刺を手渡す。
「はぁ、探偵さんが何の御用でしょうか?」
「探偵なんですけど、探偵じゃなくて」
今度は、警察からもらった委託章を取り出し、それを見せた。
「ああ、警察の」
「それで、竹塚さんなんですがね」
「竹塚さんならお亡くなりになりましたよ」
「え?」
「一週間前に自室から飛び降りましてね」
そんなニュースを見ていないというか知らないコウキは面を喰らった顔をする。
「それで、部屋は?」
「ご遺族がいないようで、そのままにしてありますよ」
「差し支えなければ、部屋を見せて頂けますか?」
「ええ、良いですよ」
話が分かるコンシェルジュで良かったと思うコウキは案内され909号室へと向かった。
「どうぞ」
合鍵で部屋の鍵を開けてくれたので、「失礼します」と言って部屋に入る。
部屋の中は整理整頓されており、綺麗であった。
コウキは玄関横の部屋に入ると、そこには工具や配線などがとっ散らかっている部屋であった。
「作業部屋だな・・・・・・」
コウキは写真に収めながら、爆弾が作られた痕跡を探す。
部屋のゴミ箱に印刷ミスしたコピー紙が入っていた。
「お、これは」
コウキはそれを見て、ニヤッと笑うのだった。




