爆炎-21
「そうですか。ありがとうございました」
コウキはホテルの従業員に礼を言い、エントランスに入ってきたナオに成果がなかった事を伝える。
「ダメでしたか?」
「ああ、もうここには居ない」
「どこ行ったんでしょうか?」
「さぁ?」コウキは首を傾げる。
「でも、こんなところに泊まれるって事は」
「相当、金を持っているな。なぁ、高級ホテルを当たってみない?」
「そうですね。そっちで探してみましょうか」
「そうだね。じゃ、そっちは任せた」
コウキは一人先に歩き出すので、ナオは大慌てで引き留める。
「待ってください。コウキさん、何する気ですか?」
「え?何かするから。ま、そっちは任せた」
コウキはナオの手を振りほどき、そのまま去っていった。
「何、あいつ・・・・・・」
ナオはコウキに苛立ちながら、捜査に乗り出すのであった。
それからナオは都内の高級ホテルを周り勝浦と旭川の後を追うが、思うような成果は得られなかった。
その頃、コウキは・・・・・・
「どうもぉ~」
コウキはそう言いながら、店を出る。
「ここもダメ・・・・・・」
スマホのメモに×印を入れると、次の店に移動する。
コウキは今、店主から得たオジの情報を基に聞き込みを行っていた。
オジの候補は三人に絞られていた。二人目まで調べたが、勝浦と旭川のオジではなさそうであった。
これから、三人目のオジについて調べにかかるところだ。
三人目のオジは、池袋のサンシャイン通りすぐのコンカフェに通っていることは判明していた。
コウキはそのコンカフェに入店し、聞き込みを開始した。




