爆炎-20
夕方になりタクシー乗り場へと向かう。
そして、タクシー運転手に片っ端から旭川と勝浦の行方について聞き込みして回る。
「ああ、この娘なら、昨日乗せたね」
十数番目のタクシー運転手がそう答えた。
「本当ですか!?もしよろしければ、詳しくお話を聞かせて貰えますか?」
「ああ、良いけど」
「じゃ、少し待って貰えます?」
コウキは別の所で、聞き込みしているナオを呼びに行き、目撃したというタクシー運転手が運転するタクシーに乗り込む。
タクシーが走り出してから、コウキは話し始めた。
「彼女たちどんな様子でした?」
「なんか、嬉しそうだったよ」
「嬉しそうだった?どんな風にですか?」ナオが質問する。
「そうだな。何か成し遂げたって感じがしたな」
その回答を聞いたコウキとナオは互いの顔をみてうんと頷く。
「で、彼女たちが話していた内容って覚えてたりします?」
「さぁ?そこまでは・・・・・・」
「そうですか。ていうか、このタクシーどこへ向かっているんですか?」
ナオが今頃になってこんな質問をする。
「彼女たちが降りたところです」
「えっ!?」
「何も驚くことないじゃない。ああ、そう彼女たちって、お会計をしていました?」
「え?どうだったかな?」
「カード?それとも現金?」
「現金だね。結構、入っていたよ」
「ほぉ~」
そうすると、タクシーが停車した。
「ここで停車しました」
そこは、帝国ホテルの前だった。
「こりゃまた、豪勢な事で。あ、ナオちゃん、お会計お願いします」
コウキはナオに会計を任せて一足早く、帝国ホテルのエントランスに入って行くのだった。




