爆炎-18
焦げ臭い匂いが立ち込めるホームには警察関係者、消防関係者で一杯であった。
「にしても、山手線を爆破するなんて何が目的なんだろうな」
コウキとナオの横を通り過ぎていった刑事が同僚にそう語りかけていた。
「コウキさん。ここで、捜査をするんですか?」
焼け焦げた車両をマジマジと見つめるコウキに話しかけるナオ。
「あ、うん」
「うんって・・・・・・真面目にやってください」
「真面目だよ」
「そうは見えないですけどね・・・・・・」
「そぉ?」
「それで、電車眺めて何か分かるんですか?」
「分かんない。けど」
「けど?」
「この前の時より、良く燃えてるなと思ってさ」
だから何だと言いたかったが、敢えては言わなかった。
「改良したんじゃない?」
「改良ですか?」
「うん」
「何で?」
「それは連中に聞いてよ」
「なんと、無責任な・・・・・・」
コウキはそんなのお構いなしで車両に入る。
車両内では、消防と鑑識捜査員が火元の特定や遺留品の回収に当たっていた。
「どうも」と火元の特定に当たっている消防士にコウキは挨拶をする。
「どうも」
「やっぱり、爆発したのはあそこですか?」
一部天井に穴が開いているところを指さすコウキ。
「ええ、そうだと思います」
「以前の爆破の時はどうでしたっけ?」
「天井は吹き飛んではいましたけど、あそこまでは」
「そうですか。ありがとうございました」
コウキは消防士に会釈し、車両から出てきた。
「どうでした?」ナオは成果を真っ先に聞く。
「やっぱ、爆弾は強化されているらしい」
「それだけですか?」
「それだけだけど?何?」
「いや、もっと犯人に繋がるものは見つからなかったのかなって」
「そんなものありゃ苦労しないでしょ?さ、次、行こう」
「何処にですか?」
「付いてくれば分かる」
仕方なくコウキに付いて行くナオであった。




