爆炎-15
爆破された電車が停まっていた渋谷区大混乱に陥っていた。
「すいません。通りますっ! 通りますっ!!」
ナオは頭上に警察手帳を掲げ、人混みを搔き分けて事件現場のホームに入る。
「遅れましたっ」息を切らしながら、捜査の指揮を執る赤木管理官に挨拶する。
「来てくれて何よりだわ。すまないけど、聞き込みを」
ホームには聞き込みに協力する一般客達が退屈そうに、聞き込みされるの待っていた。
「行きますっ!」
ナオは赤木管理官に敬礼し、聞き込みを開始した。
その頃、コウキはというと・・・・・・
ナオとはぐれてしまい、人混みの中に居た。
「すいません。すいません」
コウキは人にぶつかりながら取り敢えずの謝罪をする。
「でさ、あれなんだけどぉ~」
「え?何々?」
そんな会話をしながら、コウキを突き飛ばしてどこかへと消え去る女二人がいた。
「今のはっ!!」
コウキは見覚えのある顔の二人が人混みの中に消えようとしていた。
「待てっ!!」
コウキは大慌てで後を追いかける。そう、勝浦命と旭川美麗の二人であった。
二人はコウキに追いかけられるとも知らず楽しく談笑しながらタクシー乗り場へと歩いて行く。
「クソっ!」
コウキは後を追いかけようと人混みを一生懸命搔き分けるのだが、距離が広まるばかりであった。
そんな人混みの中でうずくまる高齢の女性がコウキの目の前に現れた。
「大丈夫ですか?」
そう声を掛けるが女性はひぃ~ひぃ~と息苦しそうに呼吸をするだけであった。
コウキはすかさず、周囲の人間に声を掛け手伝うように求める。
高齢女性はその後、駆け付けた救急隊員により病院へと搬送された。
それが終わった頃、タクシー乗り場へと向かったが勝浦や旭川の姿はなかった。




