爆炎-14
部屋の中はもぬけの殻であった。
「Shit!!」悔しさを滲ませるコウキに対して、ナオはこの短期間で移動するとは大したものだと感心していた。
「ここがこういう事ってことは」
「旭川美麗の家も同じ状況ってことですね」
ナオはコウキの言いたい事を代弁した。
「そういうこと」
「で、どうします?追える手立てみたいなものがなくなりましたけど」
「追える手立てはまだあるさ。まだ」と言いつつもそんなものは何一つなかった。
コウキとナオは一応、確認の為に旭川美麗の家も訪れたが同じ結果であった。
「ダメでしたね・・・・・・」
ナオは渋い顔をするこコウキを見る。
「そんなダメダメ言わないでよ」
「言いたくなりますよ。せっかく犯人に繋がりかけたのに。これじゃあ」
「意味がないって?」
その一言にナオはコクリと頷く。
「酷いなぁ〜」
「本当にどうするんですか?」
「どうする?どうする?ばっかりじゃない」
「何かアイデアを出せって言いたそうな顔ですね」
「うん」
「うんじゃないですよ」
「う〜ん」
コウキは金田一耕助バリに頭をボリボリと掻く。
「あ、そうだ。オジだ。オジを追うんだ」
「オジ?」
「そう彼女たちのスポンサー的人物。オジの行方を探そう」
「そうですか・・・・・・」
その時、ナオのスマホに着信が入る。
「はい。マスタです」
ナオの顔は一瞬で曇る。しばらくの応対の後、通話を切ったナオがコウキに告げた。
「山手線で爆破事件が起こりました・・・・・・」




