爆炎-12
「怒ってる?」
「・・・・・・」
ナオは何も答えず、黙ったままを貫く。
「いや、怒るのは無理ないけど」
「・・・・・・」ナオはコウキをギッと睨みつける。
「怖っ」
コウキは身を縮こまらせ、恐怖に怯える。
「あ、あのさ」
「・・・・・・」
「聞けたんだよ。女達の素性」
「はい?」
「いやだからさ、聞けたんだよ。彼女たちの素性をさ」
「教えてください」
「あ、はい」
二人は近くの喫茶店に移動した。
「聞かせてもらおうじゃありませんか?」
注文を終えたナオはコウキにそう告げた。
「はい。先ずはこれを見て下さい」
コウキは履歴書のコピーを机に並べる。
一人目は、勝浦 命という名前の女性。もう一人は、旭川 美麗という女性であった。
「で、例の写真だ」
履歴書はすっぴんに近いメイクをしていたが、静止画と同じ顔をしていることが分かった。
「で、彼女たちなんだがつい先日、店を辞めたらしい」
「え?」
「理由は、二人共、良いオジが見つかっただそうだ」
「オジ?」
「貢いでくれるオジさんの事だろう」
「ああ、成程」
「それで、そのオジについて聞いたんだが心当たりになりそうな人物は分からなかった・・・・・・」
そのタイミングで注文したドリンクが届いた。
コウキは注文したアイスフロートをちゅうっと吸い終えると、話を続ける。
「このオジってのが爆弾を作ったんじゃないかって俺は考えたんだ」
「彼女たちにできっこないと」
「これまでの経歴を見ての推測だけどな。大穴で作っている可能性も否めないが」
「じゃあ、彼女達の居住先に向かいましょう。そこで、オジの正体も聞けば」
「どうかな?俺は引っ越しているに一票」
「そんなの行って見ないと分からないじゃないですか! 行きますよ」
「へい」
コウキはナオに連れられて、勝浦命が住むアパートへと向かった。




