爆炎-10
翌日、コウキは集合場所の池袋駅に姿を現さなかった。
ナオはコウキの自宅兼事務所に向かった。階段を上りコウキの事務所がある二階のフロアへと入る。
何故か合鍵を預かっているので、鍵を開けて中に入りコウキの自室へと向かう。
自室に入り、寝室へと繋がる扉を開けるとベッドで大の字になって大きく口を開けたコウキの姿があった。
「はぁ~」ため息をつきながら、コウキを揺するナオ。
だが、コウキは大きな歯ぎしりをするだけで起きる気配を見せない。
「コウキさん、起きてくださいっ!!」
「うっ、う~ん。も少し」そう言って、再び眠りに着こうとする。
「起きなさいっ!!!」
コウキをベッドから突き落とすナオ。
ガタンっ、いや、どたんっ
まぁ、凄い音を立ててコウキはベッドから落ちた訳だ。
「痛たたた」コウキは痛む身体をゆっくり起こす。
「ようやく起きた」
「起きたじゃないよ。もう少し、やり方ってものがあるでしょ?ナオちゃん」
「起きない。コウキさんが悪いんです」
「起きたから良いでしょ?」
「全く、起きたから良いってもんじゃないです。早く着替えてください。行きますよ!!」
ナオは顔に枕を投げつけ部屋を出て行く。
「ふあ~わ」コウキは大きな欠伸をする。
「眠いんですか?」
ナオは横目にコウキをギッと睨む。
「お~怖っ」
そう会話しながら二人は今、サンシャイン通りを歩いていた。
メイドが自分の店の看板を持ちながら、手を振りながら客引きをしている。そんなメイドにコウキは「ねぇ、この子、知っている?」と例の女達の写真を見せながら声を掛ける。
「え、知らないです・・・・・・」そう言って、メイドは去っていった。
「コウキさん。まさかとは思うんですけど」
「おう、そのまさかだ」
コウキの考えることに呆れたといった顔をするナオであった。




