爆炎-9
「今日は何の用だ?」
店主は早々に用件を尋ねる。
「実は見てもらいたいものがあってさ。ナオちゃん」
コウキはナオに例の写真を見せるよう促す。
「はい」
言われるままにナオは例の女達が映っている静止画を見せる。
「この女の子達なんだけど」
「うん?」店主は老眼鏡をかけて静止画を見る。
「分かりそう?」
「う~ん」店主は顔をしかめ、静止画を凝視する。
「どぉ?」
「そうだな。この子らはお前さんのホームで見かける子な感じがするな」
「ホーム?」ナオは言っていることが理解できず首を傾げる。
「池袋ってこと」コウキはすかさず解説する。
「ああ」納得したようにうんうんと頷くナオ。
「やっぱ、コンカフェ嬢?」
「どうだろうな。この写真だけではなんとも。だが、良い線はついていると思う」
「ありがとう、それだけ聞けただけ成果あったよ」
コウキは店主に渋沢栄一が描かれた紙を二枚、手渡し去っていった。
「池袋に居るって言うんですか?」
「の可能性があるって事」
「あの写真だけで分かるもんなんですか?」
「分かるものよ。あの店主、ここに住み着いて早40年色んな姉ちゃんの店に通い詰めて写真を見ただけでどこら辺の子かを当てるのに長けているんだから」
「そんな漫画みたいな話」
「事実は小説よりも奇なりだよ。明日は池袋で捜査するから寝坊しないでね」
コウキはナオにそう告げて、秋葉原駅へと消えていった。




