爆炎-8
コウキとナオの二人は、犯人と思われる女達の顔を手土産に帰路についていた。
「ふんふふっふん」
コウキは鼻歌を歌いながら、首都高の湾岸線から見える景色を楽しんでいた。
「コウキさん。何かあったんですか?」
「え?なんで?」
「いや、鼻歌を歌って上機嫌みたいだから」
「鼻歌を歌えば上機嫌ってことになるの?」
「違うんですか?」
「違います」コウキは座りなおすように身体を動かす。
「じゃあ、なんだって言うんです」
「それは・・・・・・教えない」
ナオはハンドルを思わず回し、車は少し蛇行して走る。
「おわっ、あぶねー」
「すいません」ナオはハンドルを戻し、車を走らせる。
「そんじゃあ、事件の話にしよう」とコウキは提案し「見つかると思う?」とナオに尋ねる。
「そう簡単には見つからないと思います」
「そうだよねぇ~そう考えるのが普通だよねぇ~」
「何が言いたいんです?」
「いや、何でもないよ」
「そうですか」これ以上、聞いても「何でもない」や「教えない」で片付けられそうだったので、何も言えなかった。
「でさ、捜査本部に戻る前に行ってほしい所があるんだ」
コウキはそう言って、カーナビを操作し始める。
ナオはカーナビに従い、秋葉原へと車を走らせた。
秋葉原に着いたコウキとナオ。コウキに連れていかながら、電気街へと訪れた。
「ここに何があるんですか?」
ナオは質問しながら無線機専門店などを素通り、あるジャンクショップ屋の前を通り過ぎようとしていた。
が、コウキはそこで立ち止まる。
「コウキさん?」
「よっ、久しぶり」
コウキは手を挙げ、店主に挨拶する。
「久しぶりだな」
店主はコウキを見て、ニカッと笑みを浮かべるのだった。




