爆炎-7
ナオはテレビ局へ訪れた。
エントランスで警察手帳を提示し、コウキが居る報道フロアへと向かう。
「コウキさん」
モニターを眺めているコウキに声を掛ける。
「おう、来たか」
「何か分かったんですか?」
「ああ、これを見てくれ」
コウキはそう言って、モニターに視線を戻す。
「お願いします」テレビ局の局員に指示を出す。
「はい」
モニターに動画が再生される。
そこに映っていたのは、テレビ局が毎年開催する夏の催し物の映像であった。
「これがなんなの?って顔しているから説明してあげる。この映像は事件発生から10分後の映像でね。あ、ストップ!!」
コウキはテレビ局の肩を叩いて動画をストップするようお願いをする。
動画は停止し、そこには無数の人が行きかう姿が映っていた。
「ここを見て」コウキは指をさして、ナオに教える。
「あ!あの女達!!」
「そう。しかも、顔が鮮明に映っているときた。めっけもんだろ?」
「はい」
テレビ局員は二人の会話に入らず、黙ったままモニターを見続ける。
「これ、貰えますか?」ナオの質問にコクリと頷いて答えるテレビ局員。
「ありがとうございます。でも、よくこれを見つけましたね」ナオは賛辞の言葉を送る。
「発想の違いだね。俺、こういうのには長けているから」コウキは自画自賛する。
「黙ったままだと凄いなって思うのに・・・・・・」
ナオのその言葉に賛同するようにテレビ局員はうんうんと頷くのだった。




