爆炎-2
東京テレポート駅は、救急隊員、消防士、警察官が入り乱れていた。
その中で、コウキは現場に臨場したマスタ ナオにと合流し事件が起きた時の状況を伝えていた。
「それで爆発したんですか?」
「ああ」
コウキは運ばれる遺体に目を向けながら、やりきれない思いをかかえる。
「犯人はどうやって爆弾を仕掛けたんでしょ?不審物であれば駅員さんなり車掌さんに何か言うはずですよね?」ナオは思った疑問をぶつけた。
「不審物と思わせないようなものだったら?」
「え?つまりは自爆テロって事ですか?」
「そうとは限らないだろ」
「どういう事ですか?」
「つまり、忘れ物として違和感の無い物を爆弾にしたかもってこと」
「違和感の無い物って・・・・・・日本人の性質からすれば忘れ物って見つけたら届けるものじゃないですか?」
「忘れ物に気付くのが早ければ。な」
「なんか、含みのある言い方しますね」
「そぉ?皆、スマホに夢中だから荷物棚に忘れていった荷物なんて気にするかってことだよ」
ナオはひねくれ者だなと思うが、口には出さない。
「ま、爆弾のあれはさておき救助活動手伝おう。こんな話をしている場合じゃない」
コウキはてんてこ舞いになっている救急隊員に駆け寄り、指示を仰ぐ。
ナオは救助活動に徹する傍ら、事件の聞き込みを開始するのだった。




