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探楽~探偵稼業は楽じゃない~  作者: 飛鳥 進
第二話-見映

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見映-15

 一味は、ある雑居ビルのテナントに居た。


「さ、行くぞっ!!」


 コウキはテナントのドアを開け、中に突入する。ナオもそれに続く。


「なんだぁ〜ワレェ〜」


 男がガンを飛ばしてきた。が、コウキはそんなの我関せずといった感じで、ガス銃をぶっ放す。


「ちょっ!コウキさんっ!!!」


 ナオの忠告を聞かず、コウキは銃を撃ち続ける。


 一味達は、抵抗する暇もなくてんやわんやする。


「コウキさんやめて下さいっ」ナオは覆い被さるようにコウキを止めにかかかる。


 が、コウキは撃つのを止めない。


 カチッ、カチッという音と共に空弾を撃つ音が鳴る。


「弾切れか・・・・・・」


「て、テメェ!!!」


 一味達の反撃が出ると思ったが、ナオが銃をぶっ放す。


「いい加減にしなさいっ」


 この言葉は、一味達に向けられたものではない。コウキに言っているのだ。


「コウキさんっ!どうですか!?銃を向けられた気分は!!!」


 ナオはそう言いながら、コウキに銃を向ける。


「最高なっ気分!!」と答えるが、実銃を向けられる気分はあまりいいものではない。


 ナオは特に今、激昂状態だ。いつ引き金を引くかもしれない恐怖が付き纏うのだ。


「何が最高なっ気分、ですか!!!ふざけるのも大概にして下さいっ!!」


 ナオは銃口をコウキの体に押し当てる。


「じょ、冗談じゃない・・・・・・ごめんて」遂にコウキは謝罪した。


「ごめんで済んだら警察はいりませんっ!!!」


「そ、そうだね。取り敢えず、彼らを捕まえようか。あはははは」


 一味達もナオの凄みに圧倒され、何も手を出せずじまいであった。


「分かりましたっ!!」


 ナオはそう答えながら、銃をコウキから離して一味達に手錠をかけるのだった。


 逮捕された一味達から、呉井に繋がる情報は何も出なかった。


「コウキさん」


「ん?どうした?」


 コウキはコーヒー片手に今、警視庁から見える景色を楽しんでいた。


「呉井について、何も聞き出せませんでした」


「だろうな」


「だろうなって。知っていて逮捕させたんですか?というか、今までどこで何をしていたんですか?」


「はい、これ」


 コウキはジャケットの懐から調査報告書を取り出しナオに手渡す。


「調査報告書?」


「呉井のだ」


 ナオは調査報告書の中身を検める。


 そこには、呉井の1日のスケジュールが事細かく載っていた。しかも、呉井が組織の人間と接触している時の写真なども記載されていた。


「これを経った三日で?」


「そうだよ。見直した?」


「見直しました」と即答するナオ。


「ありがとう」


「で、この呉井と一緒に映っている人物は?」


「そいつが組織のNo.2だ」


「この男が・・・・・・」


「そんで、次のページ見てみな」


 そう言われたナオは次ページを開くと、No.2の情報が記載されていた。


「これ、どうやって調べたんですか?」


「知り合いの探偵に協力してもらった」


「はぁ。でも、凄いです。No.2の情報がここまで詳細に書かれているのは」ナオはそう言って感心する。


「褒めてくれるのはありがたいけど、一番の疑問。響生と道祖がなぜ、殺されたのかの原因が掴めないところだ」


「組織を一網打尽にすれば、きっと解明できますよ」


 そう楽観的な事を言うナオに、コウキは反論したかった。

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