見映-13
コンビニに張り込みして二日が過ぎた。
未だ大した動きは見せないが収穫はあった。シンジケートのメンバーがちょくちょくコンビニに顔を出すだけでなく一番の大物である呉井が姿を現したのだ。
コウキとナオは絶好の場所を見つけ出したと互いに喜び合うのだった。
「で、ハルミはなんて言ってんの?」
コウキは紅茶のパックをお湯に浸しながら、横でスマホと睨めっこしているナオに話しかける。
「そうですね・・・・・・二人で、調べろって言ってますね」
「なんとまぁ、無責任な事を」
「無責任ですかね?」
「普通、応援寄越すでしょ?」
「それはそうですが、もしかして・・・・・・」
「もしかしてって?」
「警視庁に内通者が居るんじゃないかなって」
「ああ、成程。賢いね、ナオちゃんは」
「なんか、馬鹿にされているみたいに聞こえるんですが」
「気のせい。気のせい」
コウキはそう言いながらティーパックをゴミ袋に捨て、紅茶に口を着ける。
「それで、どうします?」
「どうするか。ねぇ~」
コウキはコンビニに目を向け、思案する。
「なぁ、そろそろ動いてみようか」
「どういうことです?」
「つまりは、こう言う事さ」
コウキはグローブボックスからコルトMK.Ⅳ SERIES80を取り出し、ガチャンと銃身を引いて弾を込める。
「これはダメですっ」ナオはすぐに取り上げようとするが、コウキは間一髪のところでそれを交わして車を降りてコンビニへと向かった。
「コウキさんっ!!」
大慌てでコウキの後を追いコンビニに入ると、コンビニ店員にエアガンを向けるコウキの姿があった。
「コウキさんっ!何してるんですか!!」
「見ての通りさ。おい、現金は良いからお薬出して」
「お、お薬ですか?」店員は手を挙げながら、質問する。
「Off Course.(訳:勿論)」とコウキは答え「君に言っても仕方ないか。バックヤードお邪魔させてもらうよ」そう言って、レジ横にあるバックヤードのドアを開けて入る。
中に入ると、そこは薬の製造工場であった。
「おい、なんだ! お前はっ!!」
工場の責任者であろう男がコウキに声を掛けてきた。
「何者だって?こういうもんだよっ!!」
コウキは銃をぶっ放した。
弾は男の顔を掠める後ろにある薬の梱包材に辺り、パァーンっと破裂音が響き渡る。
「そういうことだ。大人しくお縄につけい」
コウキは手錠をガシャっと音を立てながら、そこに居る連中に見せつける。
斯くして、製造工場はコウキの活躍?によって、潰された。
これが事件解決に大きく動き出した。
組織のアジトにもガサ入れが入り、組織のメンバーは次々と逮捕された。
そして、ここまで事件解決に導いたコウキとナオは・・・・・・




