見映-10
「ここが事件現場か・・・・・・」
道祖の遺体が発見された現場を訪れたコウキとナオ。
コウキは遺体があった場所に手を合わせる。
「コウキさん、何か分かりそうですか?」
「いきなり、分かる訳ないじゃない。ねぇ、道祖さんの死因は?」
「はい。刺殺です」とナオの回答を聞き、コウキはうんうんと頷きながら事件現場をぐるりと見回す。
「それが何か?」
「何かじゃなくて、なんで殺されたのか気になるでしょ?」
「それはそうですけど・・・・・・」
「ナオちゃん。焦らない。焦らない」
コウキは焦り立つナオを宥める。
「で、響生さんは撲殺だったよね?」
「はい」
「変じゃない?」
「何がですか?」
「いや、道祖さんは刺殺で、響生さんは撲殺でしょ?しかも、リンチを受けたような感じで」
「そうですが、それが何か?」
「何か?じゃなくて、やり口が明らかに違うだろ」
「それが重要なこと何ですか?」
「重要なことというか。違和感を覚えるでしょ?まるで、裏切り者を粛清しているみたいだろ?響生さんの殺害の仕方。に対して、道祖さんは突発的な感じが凄いする」
「ということは、一見、関係ありそうな事件は無関係だって事ですか?」
「それは、断言できないけど。そんな感じに思う」
そんなことを言うコウキに、お前は名探偵か何かかとツッコミたくなるナオであった。
二人は次に響生音の殺害現場へ場所を移した。
「ここで、全裸で発見されました」とナオが事件の解説をする。
「ここ、人の出入りは?」
「事件当日まで、人の出入りはなかったそうです」
「解体現場か・・・・・・」
「はい」
「ここで、リンチを受けていたのかな?」
「その痕跡はありませんでした」
「てことは、拷問部屋は別か」
「そうなりますね」
「ふむぅ~」とコウキは眉間に皺を寄せて考え始めるその横でナオはスマホと睨めっこしていた。
「コウキさん」と呼ばれ「うん?」と返事をする。
「シンジケートのアジトが見つかったそうです」
「タイミングが良いなぁ~」
「どうします?行きますか?」
「う~ん。まだ、良いや」
「そうですか・・・・・・」どこか残念そうな顔をするナオ。
「ナオちゃん。響生さんはここで留めを刺されたの?」
「え?」
「え?じゃなくて、どうなの?」
「それは、え~っと」
「え~っとって事は、分かってないな」
「はい。すいません」
「いや、謝ることじゃないから。なぁ、シンジケートの一味って誰か捕まえたの?」
「一人、捕まえてますが下っ端で何も分からないですよ」
「それでも良いから、話が聞きたい」
こう言っては、コウキは点で動かないのを知っているのでナオは東京拘置所へと向かった。




