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探楽~探偵稼業は楽じゃない~  作者: 飛鳥 進
第二話-見映

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見映-8

「道祖さん出勤していないと思ったら,殺されていたなんてな」


 コウキはナオの話に耳を傾ける。


「何が起きているんです?立て続けに同じ会社の人間が殺されるなんておかしいですよ」


「おかしいな。分かった。本格的に捜査してみる」


「お願いします」


 そこで,通話は切れた。


 コウキはふぅ〜っと息を吐くと,会社に戻った。


「道祖さん。今日,欠勤なんですね」


 仕事している山戸に声をかける。


「そうなんですよ。しかも,無断欠勤で」


「え〜 無断欠勤なんですか」と白々しい演技をするコウキ。


「山戸,来てくれ」呉井が山戸を呼び,山戸は会議室へと消えていった。


「道祖さんの件かな?」コウキは山戸が出て来るのを待つことにした。


「はぁ〜 マジか・・・・・・・」落ち込んだ様子を見せる山戸に「どうしましたか?」と声を掛けるコウキ。


「いや,その・・・・・・道祖さんが亡くなったって」


「え?道祖さんが,どうして?」白々しい演技をするコウキに対して涙を流し始める山戸。


「分からないけど,警察から連絡が来たって」


「事件か何かですかね?」


「どうだろう。でも,可哀想で」


「そうですね・・・・・・」


 マークするのを見誤ったかとすら思うが,怪しい気配すら感じなかった。


 コウキはここからどう動くべきかを思案する。それまでは響生音の周辺を調べていたがこれは意味をなさないことを意味していた。


「参ったなぁ〜」


 コウキは会社のカフェテリアでコーヒーを飲みながら,ぶつくさ独り言を呟く。


 敵の動きが読めない。そもそも麻薬のシンジケートとして,機能しているかどうかも怪しい。


「ふむぅ〜」腕を組んで首を傾げると「何を考え込んでいるんだ」と呉井が声をかけてきた。

「あ、社長。今日の晩御飯何にしようかななんて・・・・・・・」


「にしては、深刻な顔だな」


「そうですか?」


「うん、深刻な顔してるよ」


「そんなつもりはないんですけどね」


「悩みがあるなら、聞くけど」


「じゃあ、単刀直入にお伺いします。響生さんと道祖さん、警察のご厄介になるようなことしてませんでした?」


「すごい質問だな・・・・・・」


「すいません。道祖さんがお亡くなりになったと聞いて気になって仕方ないものですから」


「そんな事はしていないよ」


「そうですか。そうですよね」


 コウキはぺこりと頭を下げて、その場から去っていた。


 その頃、ナオは捜査会議に参加していた。


「被害者の共通点は同じ会社に勤めているとこだけです」


 刑事が出席している全員に、情報を共有する。


「他に情報はないか」


 誰も手をあげない。ナオは仕方なく挙手した。


「マスタ、なんだ?」管理官が問うてきた。

「はい。ある筋からの情報なんですが、被害者の響生音さんの勤務形態に怪しいところはないようです」と答えた。


「その筋ってのは」


「それは・・・・・・」


「それはね、潜入している探偵からの情報よ」とハルミが答えた。

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