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探楽~探偵稼業は楽じゃない~  作者: 飛鳥 進
第二話-見映

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見映-4

「で、どうなんですか?」


 ナオはコウキから途中経過を聞きに事務所を訪れていた。



「どうって。まだ始まったばかりだから何ともだよ。だけど、俺のダーツセンスが光っていたのは事実だ」


「ダーツしてたんですか? 呆れた」


「親睦を深めるためにやってるの。遊んでる訳じゃないからね」


「そうですかぁ~」というナオの言葉には心は籠ってない。


「それで、そっちはどうなのよ」


「芳しくありません」


「それだけ?」


「正直に言って、何も情報を得てないんですよ。本当に。だから、コウキさんが頼みの綱なんです」


「と言われてもなぁ~」


 コウキはパソコンにデータを入力しながら、どう立ち回ろうか考えていた。


「アタミさん。これの入力をお願いします」と山戸から依頼され「はい。分かりました」と快く引き受けるコウキ。


 しかし、仕事が膨大でそれどころじゃないのもまた事実。


 こんな状態で、身動きが取れない。すると、スマホに指令が飛んできた。


“呉井に動きあり。要注意せよ”と。


「要注意って。また大雑把な指令だこと」


 コウキの席は、社長室が見える位置に座っていたので、監視は簡単なものであった。


 が、当の本人である呉井は取引先で出向いているとかで会社には居なかった。


 コウキは帰ってくるまでの間に、目の前にある仕事をこなすしかなかった。


 そんな頃、ナオはというと・・・・・・


 ある殺人事件現場へ臨場していた。


 三鷹にある廃墟ビルに一人の女性が殺されているのが見つかった。


 その死体は無惨にも、裸で身体じゅうあざだらけの死体であった。


「酷い・・・・・・」ナオはそう言いながら、被害者に手を合わせる。


 現場に被害者の身元が分かりそうな身分証の類はなかった。


 その為、現場周辺での聞き込みを徹底的に行うことになった。ナオもそれに駆り出される。


「すいません。ここの防犯カメラ映像を提供願えないでしょうか?」


 コンビニ店員に警察手帳を提示しながら、依頼するナオ。


 店員は店長に確認を取ってから快く引き受け、映像を準備する。その間にナオは「ここ数日で不審な人間みませんでした?」と聞き込みを行う。


「知りませんねぇ~」と芳しくない回答が返ってきてナオはこの事件の捜査は難航するだろうと思った。


 防犯カメラ映像を提供してもらい、別の店で聞き込みを行うナオはそこで重要な情報を聞き出せた。


「え!知っているんですか!?」


「ええ、不審な人物見ましたよ。というか、不審な車ですかね」


「不審な車・・・・・・」


「そう。ここの道を勢いよく走っていったんだよ。真夜中に」


「真夜中にですか・・・・・・ 気になりますね。車種は分かりますか?」


 そこから二、三話を聞き出したナオはその車を追う事にした。

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