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探楽~探偵稼業は楽じゃない~  作者: 飛鳥 進
第四話-嫉妬

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嫉妬-30

「どういう事か説明してもらおうじゃありませんか」


 コウキは取調室でシュンとして座る泰子に説明を求める。


「お願いします」


 ナオも泰子にそう頼みこむ。


「彼女は私の代わりに主人を殺してくれたんです・・・・・・」


「DVですか?」


 コウキの質問にコクリと頷いて答える泰子は続ける。


「彼女もそれに苦しんでいたんです・・・・・・」


「で、あなたがそそのかしたと」


「違います。彼女の判断です」


「では、なぜ、匿ったんですか?」


「はい。それは、主人を殺した人が殺し屋だと聞いて」


「ピンときた。というわけですか」


「はい」


「どうやって、彼女に接触を」


「主人の職場の懇親会で連絡先を交換していましたから」


「そうですか」


「釈放されてすぐに、私、連絡したんです。そしたら、内の前に張り込みしている人たちが居ると教えてくれて」


「で、あのホテルって訳か・・・・・・」


「その後すぐに張り込みが解除されたみたいで」


「匿ったってことですか」


「はい」泰子は返事をしてすぐに「すいませんでした」と謝罪した。


 デヴィッドに依頼したのは、鏡幸であった。デヴィッドからの証言もとれた。


 事件は解決したと思った。が、そうは考えてない人間が一人居た。


 コウキは、書類送検になった修飾泰子を訪ねた。


「この度は、どうも」


「いえ」


「調査報告書をお持ちしました」コウキは泰子に浮気調査報告書を手渡した。


「ありがとうございます。でも・・・・・・」


「もう要りませんよね」


「あ、はい」


「実は今日、訪ねたのは報告書だけじゃないんですよ」


「というと?」


「貴方、鏡幸さんに殺し屋へ依頼するようそそのかしましたよね?」


 ド直球の問いに泰子は、面を食らったような顔をする。


「ま、証拠はないんですが」コウキは取り繕うように言い「では、失礼します」と泰子に礼をし、去っていった。


 去って行くコウキを見ながら、泰子はぼそりと「危なかった」と呟くのだった。


                                              完

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