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滅ぼすものから見た世界の物語(考察メモ

RPGの世界でよく見る「人類を滅ぼして星を再生するのが目的のラスボス」の正体を考察してみた

たくさんの物語の中で、時々目にする最終目標ラスボスがある


「人類の全滅を前提として、星の再生を行うもの」の存在だ


なぜこんなものが存在しているかを考察してみた


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「世界の終わりを騙る存在は、世界を完成させるための最後の試練を与えるもの」

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まず前提として


生物と機械を比べた時に圧倒的に違う部分がある

それは「修復機能」を持つか持たないかということ


これを持っているかどうかで圧倒的に違うことがある

それは「自律して存続し続けられる時間」の長さだ


日常で使う機械を考えてみよう


例えば冷蔵庫

これは運用期間が約10年で設計されている

性能差はあるが、大体このくらいで家電は壊れるからだ


何故壊れるか?


代替部品がないためだ


この世の全ては、生まれた瞬間から混ざり合う方向に変化し続けている


生物は自らの細胞の複製を作ることで混在する物質の中でも「自分」の比率を向上させ、自己の濃度を上げることで「自律体」として存在を保つことができる


だが機械は違う


水に入れば壊れるし、電気系統にトラブルを起こせば動かなくなる

長い間使っていればバッテリーの中身は減り、消耗パーツは換装が必要になる


他の場所から部品を持ってこなければ「自分」の比率が薄められ、いつか「自律」できなくなるのだ


機械の最大の弱点は、替えのパーツを別に用意しておく必要があるという事である


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物語において「世界を再構築する役目を持つもの」は何か?

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この問いに対して、大半の物語では「何百年も稼働する自律機械」を例に挙げると思う


専用のプログラムと機能を持った専用の機械

具体的には「世界をテラフォーミングする機能を持った超巨大な家電」ということである


この超巨大家電は大抵の場合、到達先の惑星での長期運用を想定して作られている


巨大な機械はさまざまな修理機械や予備パーツとともにパッケージ(まとめ)され

到達先で人類が住むための環境を構築するという目的で宇宙にばら撒かれる


問題があるとすれば、移住先の星の環境を確実に変えられるという保証がない事だ


この問題については、同じパッケージを大量にばら撒けば解決する


逆に考えれば、物語の世界で「人類の再生に成功した世界」は、宇宙にばら撒いた100個のテラフォーミング用パッケージのうちの、たった1つの成功例かもしれないという可能性が考えられる


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そんな稀な成功例の星で、人類と生物相の構築によって文明が機能し始めた後、さらに「必要なこと」を考えてみる

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それは「成功した文明を、長く存続させること」である


だが先に述べた通り、テラフォーミング用の機械は出発時にパッケージされた予備パーツしか持たず、外部補助用の機械が機能不全になれば自動的にメインに機能を集中させていくように設計されている


時間をかけるほど機能が欠落していくのだから、世界の再生を何度もやり直すチャンスはない


しかも、生まれたばかりの文明には自分の替えのパーツを作るだけの力はない


助けを求めようにも、発った星の座標に母星が今も文明をもって存在しているかわからない

何より運搬を行うには遠すぎる


だから、超巨大家電は考える


「この星で生まれた文明に対し、長く存続させるための最終試験をする」ことを


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そして、持てる機能を使い「人間たちを滅ぼす」と脅す

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自分がラスボスとして表に君臨し、絶滅をちらつかせて危機感を煽るまでが、超巨大家電の最後の機能だ


それに対抗して戦いを挑んでくる人類の姿が見えれば、この超巨大家電は満足なのだ


与えられるばかりではない

用意されるばかりではない

自分たちで進む力を持てる人類の再生こそが、超巨大家電の最終目的なのだから


母星から飛び立ち、100個の可能性の1つとして成功してもそれを誇ることなく

作り与えた文明が本当に未来を作れるかを試し、そして人類の自由を与え星の未来を託す


これが「人類の全滅を前提として、星の再生を行うモノ」の本当の目的


形を変えようとも、設定を変えようとも

自ら作り出したものを滅亡させるモノなどいない

それが母星から託された使命ならなおさらである


自ら生み出した人類の手によって滅ぼされることが、かれらの最後の目的なのだ


だからこそ、いつか人類が自らの文明によって星の海に戻る日が来ることを願いながら

「人類を滅ぼし、新しい世界を構築する」と宣言するのだ


それは決して表に出してはいけない

「星の開拓を行うもの」たちの、最後の使命

デブリーフィング終了

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