ナニカ
あらすじ
小学校の時の友達とデートすることになった。
3話 ナニカ
俺はインストールが終わったアプリをそっと削除し、少し考えた。予定の日は残り2日である。どんな服を着ていこうか、どんな話をしようか。あのとき感じた背筋がゾクゾクする感覚を忘れ、頭の中は、デートのことでいっぱいだった。
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今日はデート当日である。服も昨日買った多分おしゃれであろう服を着ている。これで変な目を向けられたら、定員が悪い。俺は家の玄関で靴を履き、ドアに手を掛けたときだった。ピンポーン、家に響くチャイムの音とともに「するがくーん」と声がする。ドアを開けると快道優芽がいた。「おおぉ、、、」どうして玄関にいるんだ?
「ごめんね?駅で集合っていってたけど、待てなくてきちゃった。」そっか、待てなかったのか。それじゃあ仕方ないよな。今は午前8時である。「それじゃあ、行こっか、あ、お菓子持ってきたけど食べる?」彼女は俺の返事を聞く前に、バックに手を突っ込んだ。その時、俺のファッションセンスを超えるくらい不思議で背筋が凍ることがおこった。バックの中にはキラキラ光る鋭いナニカと手や足を縛れそうなナニカがはっきりみえた。見間違いではない。俺の視力は4.0だ。間違えることはない。俺は彼女から貰ったクッキーを片手に玄関を出た。
「するがお兄ちゃん!」後ろから声がする。あの人見知りがすごい妹の蜜地 鹿島が部屋から出てきたのだ。妹は「いってらっしゃい、、、」と小声でいうと家のドアを締め、彼女とのデートが始まった。
妹の名前は みつじ かしま です。