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神人共存

異種の神殺し

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛のR15程ではな無い程度だと思ってます。

御指摘受けたら、タグ付け行います。


あとがき気をお付けて!!

何時もの週間。私はふらりと電車を乗り継いで、とある神社に来ていた。駅から降りて徒歩一分。出口から辺りを見回すと、巨大な鳥居が目に入る。地元を超えて愛されるそこは、私とて例外なく虜になっていた。

巨大な階段の先、朱色の鳥居を潜ると、御神体である鏡が見えた。夏祭り終盤のような、ひっそりとした華やかさ。赤提灯と横長の椅子がその空気をより掻き立てる。その空気を胸を満たしながら、そっと賽銭を入れた。

……あぁ、座っても宜しいでしょうか? あ、やっぱり止めて起きます!! ここは神域ですし、寝てしまいそうなので!!

そう思って、ただただ日々の他愛の無いことを告げる。ここに来る前にも社を訪れた事。山を模して作られた丘がとても素敵だった事。山頂まで登った後、何だかとても晴れやかな気持ちになった事。その間ずっと優しい風が頬を、耳を、唇を撫でる。愛でるように。

すっと目を開くと美人がいた。ふっさりとした白髪、緋色の双眸。外見年齢二十代前半。何処か甘さの残る童顔は、女なら誰しも惚れそうな程に整っている。

彼の綺麗な(かんばせ)は何時になく真剣な顔をしていた。目を逸らさずに見ていると、合わせた手を上から包み込み、唇を親指でそっと撫でる。

「君のそう言うとこ、心配になるなぁ」

「え、何かしました? 少なくとも反感買うような真似は、貴方様方に誓って決してやってないと思うんですけど……」

下手すれば口吸い出来る距離のまま会話を進めて行くので、凄くドキドキする。彼はそんな私の気持ちなぞ知らないとでも言うように、真顔だった。何の情も写してはいない。

「鈍いって言われない?」

「うっ……。言われた事は無いですけど、内心は少々思っております……」

察しが悪いとは常々思っている。人の気持ちの機微には疎い方だし、(すべから)く説明をされないと全然理解出来ない。

だけど、だけどね? 圧倒的自分好みの美人に密着気味な接触されて、好きにならないかって言われたらそうじゃないからね!? 普通に好きになっちゃうからね!? 相手のそう言った気持ちの有無なしに!!

「あぅぅ……」

私の慌てふためく様子に満足したのかも知れない。顔がそっと遠のいて行く。しかし安心したのも束の間。今度は筋肉の張った腕をくるりと背に回し、全身を密着させてきた。私の顔の真横に、絶世の(かんばせ)がある。そして耳元でそっと囁いた。

「ん……。まぁいいや。程々にしなよ。相手が良識を弁えた紅華の君だから良かったものを」

お説教、されているのだと思う。とてもお説教を受ける態度じゃない所が大変申し訳ないけれど。でもそれも仕方が無いのだと思う。そうでもされないと、鈍い私は何も分からないから。

「世の中には厄介な輩も多いからね。人が良いと直ぐに食われちゃう。気を付けなさい」

話はそれで終いとなった。抱き締められた感触はもうそこには無い。あるのはただ神聖な社のみ。

タイトルについて

この『殺し』と言うのは、殺害の方ではありません。

どちらかと言うと、人誑しとか悩殺の方です。

という訳で『異種の』神殺し。です。

『誑し』も考えたのですが、なけなしの良心がありましたので。


※どっちにせよ、不敬ですね。はい。



紅華の君のモデルとなった方の参拝に行きました。

最近良く行く神社系列なので、ついつい……。


上記とは別の系列の神社なのですが、夏祭り終盤のような、素敵な境内だったので、この思い出を残そうと書いてしまいました。


お参りしている時の風の当たり方が好きです。

匂いが好きです。下手すると寝ます!!

寝るのは不敬なので、ちょっとぼんやりした後、頭を下げて戻りました!!

また呼んで欲しいと思う今日この頃です。(通う気は満々)

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