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AIオタクは恋をする  作者: 寺田ゆきひろ
第四章 婚約者と彼女
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第ニ十話 愛夏のお邪魔虫

 新製品の発表が大成功した。

 結果に満足しながら愛斗は、家に帰えった。だが家には誰もいなかった。

「あれぇ、マミーやアンナは帰っていないのかな。花蓮は何処に行ったんだ」とつぶやいていると麗花が家に来た。

「愛くん、やっと帰ってきたの遅いじゃない」

「ごめん、ちょっと、ふらふらしていた」

「すぐ、うちに来てよ」と麗花に言われて、愛斗は麗花の家に行った。


 愛斗が麗花に連れられて麗花の家に行くと皆んなが待っていた。

「あれ、マミー、アンナ、花蓮、なんで」

「今日は、皆んなで、手巻き寿司パーティーなのよ」と麗花の母梨沙が言った。

「愛くん、製品発表のお祝いと紫乃お母様が明日アメリカに帰るからパーティーをすることになったの。それと、お姉ちゃんが就職確定になったことも含めてね」と麗花が言った。

「そうなんだ」

 すると紫乃が「もう一つあるわよ。麗花ちゃんがうちの娘になることも含めてよ」と言った。

 すると麗花は、真っ赤になって恥ずかしがっていた。


「そうなの」と愛斗が言った。

「あら、嬉しくないの。愛斗、こんな可愛いお嫁さん」

「あ、嬉しいよ」

「ふーん、それと、愛夏ちゃん、おめでとう。俊介から採用したいと言われたのでしょう」

「はい、紫乃叔母さん」

「頑張ってね。期待しているわよ。だけど、うちの会社に来たからって、ヒイキにしないわよ」

「はい、お構い無く」

「愛夏ちゃんも、私の娘みたいなものよ」と紫乃が言うと麗花の父和人が「愛夏まで、やった覚えはないぞ、やるのは麗花だけだよ」と和やかに家族団らんな夕食になった。


 楽しかった手巻き寿司パーティーも終わり、愛斗達は自宅に戻って愛斗は自分の部屋に入った。

 麗花も愛斗の部屋に来て話しをしていた。

「ねぇ、愛くん、もうすぐ夏休みが終わるでしょ。美香がね皆んなでキャンプに行こうって言っているの。行かない」と麗花が聞くと愛斗は、少し考えてから答えた。

「いいよ」

「ほんと、だけど、何を考えていたの」

「実は、色々あって夏休みの宿題、全然やってなかったんだ。へへへ」

「えー、ほんと、私、もう、終わっているわよ」

「えー、ほんとにー、はや」

「全然、早くないよ、夏休みも後半になっているんだから」

「そうかな」

「そうよ。昔から変わらないわね。世話の焼ける旦那さんだこと」

「仕方がないよ」

「仕方がなくないの。じゃ、今週は愛くんの宿題終わらせましょ。サポートするから」

「麗花ちゃん、ありがとう」

「まったく、来週、二泊三日でキャンプに行きましょ。場所は美香パパの別荘だからね」

「了解、麗花ちゃん」

「じゃ、早速、明日から宿題やるからね。いい」

「はーい」

「じゃ、今日は帰るからね。これから、少しでも宿題やってね」

「はーい」と愛斗が答えると麗花は、部屋を出て行った。


 次の日になり、愛斗は、まだ寝ていた。すると部屋のドアが空いて麗花が入ってきた。

「もう、まだ、寝ているの。愛くん、起きて」

「うん、もう少し」

「くすぐっちゃうからね」と言って麗花は、愛斗をくすぐった。

「はっはっはっ。やめてー、麗花ちゃん」

「じゃあ、起きる」

「うん、起きるよ」と言って仕方がなく愛斗は起きた。

「じゃあ、リビングにきてね」と麗花は言ってリビングに行った。


 愛斗は、着替えてからリビングに行くと麗花が朝食のトーストとスクランブルエッグを作って待っていた。

 花蓮もテーブルの椅子に座って待っていた。

「愛くん、一緒に食べましょ。花蓮ちゃんも」

「うん、ありがとう。麗花ちゃん。いただきます」と言って、愛斗は麗花、花蓮と一緒に朝食を食べた。

 食べ終わると麗花は、後片付けしてから「じゃ、宿題をやるわよ。まずは数学からね。宿題のテキスト持ってきて」と愛斗に言うと花蓮は、リビングでテレビをつけて見ていた。


 愛斗は宿題のテキストを持ってリビングに戻ると「ねぇ、愛くん、午前中は宿題をやって午後から紫乃お母様の見送りに行くからね」と麗花が話した。

「了解です。麗花ちゃん」と宿題を始めた。

 愛斗は、スパルタ的に麗花にビシバシしごかれて宿題をやって、あっという間に午後になってしまった。


 すると紫乃とアンナが帰ってきた。

「あれ、マミー、何処に行っていたの」

「日本のお土産を買いに行ってきたの」

「そうなんだ。いいのあった」

「まぁまぁね。じゃ、もう出るからアンナ、車出してもらっていい」

「わかったわ、紫乃。待ってて」とアンナは言って車みを出しに行った。

「じゃ、行くわね。愛斗、麗花ちゃん」と紫乃が言うと麗花が「紫乃お母様、空港まで一緒に行きます」と言った。

「ほんと、麗花ちゃん。嬉しいわ」

「ふふふ、大切さなお母様ですもの。それと、これ、私からプレゼント」と麗花がオシャレなフォットスタンドを渡した。

「えっ、オシャレなフォットスタンドね」

「今から皆んなで写真を撮りましょう。後から写真を送りますので、飾って下さいね」

「ほんと、嬉しいわ。麗花ちゃん。さすが、私の娘よ」と紫乃は麗花にハグした。


「紫乃、車、オッケーよ」

「アンナ、玄関で写真を撮りましょ。皆んなで」と紫乃が言ったあと愛斗、麗花、アンナ、花蓮は玄関に行って五人で写真を撮った。

 写真を撮ってから、皆んなで車に乗り込み空港に向かったのだった。


 五人は、空港に着き搭乗のアナウンスが流れると紫乃が話した。

「じゃね。アンナ、愛斗のこと宜しくね」

「わかったわ。紫乃」

「愛斗も、次世代AIチップ頑張ってね」

「頑張るよ。マミー」

「花蓮も、気をつけて帰ってきなさいよ」

「わかった。マミー」

「麗花ちゃん、いつでも、アメリカにきてね」

「はい、行きます。お母様」

「ううう、麗花ちゃんにお母様と言われると嬉しい」

「ふふふ、お母様、体には気をつけてね」

「了解、じゃね」と紫乃は言って搭乗口に入って行きアメリカに帰って行った。

 そして、四人は自宅に帰ったが、麗花が愛斗に言った。

「さぁてと、宿題、やるわよ。愛くん」

「えー、これからやるの」

「そうよ、絶対、今週中に終わらすからね」

「スパルタだな」

「何、言っているの。自分が悪いんじゃない」

「はぁ」とため息をついて宿題を始めた愛斗だった。


 週末になり、毎日、麗花が協力したお陰で何とか宿題は終わった。

「愛くん、やっと終わったね」

「ありがとう、麗花ちゃん」

「明日、日曜日だから買い物デートしようよ」

「そうだね。いいよ。麗花ちゃんにお礼もしたいし」

「じゃ、今日、夜も遅いし帰るね」と麗花は言って帰った。

 愛斗は麗花が帰ったあと「宿題も終わったし、そろそろ、次世代AIチップのことを考えないとな」と思っていた。

「構想は、出来つつある。あとは、どう実現するかだな」とも思っていた。そして、いつのまにか愛斗は寝ていた。


 日曜日の朝になり、珍しく愛斗は朝早く目が覚めた。

「今日は、麗花ちゃんと買い物デートか」とつぶやいて、リビングに行くと麗花が朝食の準備をしていた。

「おはよう。愛くん」

「おはよう。麗花ちゃん」

「朝食の用意は、出来たから食べましょ」

「あれ、アンナと花蓮は」

「なんか、二人で出かけて行ったわよ」

「そうなんだ」

「じゃ、食べましょ」と麗花は言って二人で朝食を食べた。


 そして、朝食を食べた後、一緒に家を出ると玄関に愛夏がいた。

「あら、お姉ちゃん、どうしたの」

「あら、麗花、愛くんとデートかなぁ」

「いいじゃない」と麗花は言って赤くなった。

「ふーん、じゃ、私も行くわ」

「えー」と麗花と愛斗が叫んだ。

「なに、その、えーは」

「だって、お姉ちゃん」

「そうだよ。愛夏姉ちゃん」

「二人で楽しもうなんて、甘いわよ。それと、明日からキャンプに行くんでしょ。私も行くわ」

「えー」と二人は叫んだ。

「だって、キャンプに行く準備の買い物デートでしょ」


「そうだけど」と麗花は答えた。

「いいのかな、アイトー・フランクスくん、麗花も」

「ううう、じゃ、いいよ」と愛斗は言った。

「仕方がないな」と麗花も言った。

「じゃあ、行こうよ。麗花に愛くん」と愛夏は言って三人で出かけた。

 三人は、駅前のショッピングモールに来ていた。

 まずは、愛夏が「このショップに入ろうよ」とあちらこちらの店に入って行った。

 ちょっとした洋服を見たり、雑貨を見たりして二人は愛夏に付き合わさらた。

「あっ、これ、いいね。買おうよ」と言って愛夏は荷物を全部、愛斗に渡していた。

「ねぇ、愛夏姉ちゃん、まだ、買うの」

「まだ、序の口よ」

「お姉ちゃん、私も買い物したいんだけど」と麗花も言った。

「わかったわ、麗花、じゃ、行こうよ」

「もう」と言って麗花は不満たらたらだった。

 愛斗は、「まだ、買った荷物が増えるのか」とため息をついた。


 三人は雑貨店に入った。キャンプに必要な物を買って、それからドラッグストアに入って、虫除けなど買った。

「あとは、現地で買えばいいかな。あとは、家にある物で」と麗花はつぶやきながら買い物をした。


「愛くん、必要な物は買ったからランチしよ」

「了解。もう、荷物が多くて疲れたよ」

「何、言っているのよ。それぐらい」と愛夏が話した。

「じゃ、愛くん、お姉ちゃん、そこにパスタ屋さんがあるから入ろう」

「そうだね、麗花ちゃん」と愛斗は答えた。

 それで、三人は店に入りパスタを注文すると店に美香が入ってきた。

「あれ、麗花、愛くん、お姉さんも」

「あら、美香、買い物」

「そう、明日の準備で、麗花は」

「私もよ、それと、お姉ちゃんが明日、一緒に行くと行っているんだけど」

「パパから聞いた」

「えっ、知っていたの」

「昨日ね」と美香が答えると愛夏が「昨日、会社で美香パパに言ったわよ」

「やること早いわね。お姉ちゃん」

「まぁね」と愛夏が答えた。

「美香、買い物は終わったの」

「終わったよ。さっき、荷物はパパに渡した。麗花達は」

「うん、終わったよ」

「それで、愛くんが荷物持ちになっているのね」

「そうだよ。美香ちゃん」と愛斗が答えた。

「ふふふ、仕方がないよ。あっ、すいません」と美香は定員を呼びパスタを注文した。


「結局、誰が行くの」と愛斗が美香に聞いた。

「あたしと、うちのパパ、詩織、麗花、愛くんでしょ、あとは、お姉さん、花蓮ちゃんかな」

「そうなんだ」

「うちのパパが車をだすから、迎えに行くね」

「了解」と愛斗は答えた。麗花も「わかったわ」と返事をした。


 四人は和やかに話した後、食事をして店を出たのだった。

「じゃ、美香、明日ね」

「うん、麗花、明日ね。楽しみだね」

「うん、楽しみ。じゃあ、明日ね」と美香が答えて別れた。


 愛斗は自宅に帰えると花蓮が声をかけてきた。

「ねぇ、お兄ちゃん、愛夏姉ちゃんも行くんでしょ」

「そうなんだよ、愛夏姉ちゃんがいると振り回されそう」

「まぁ、あの性格だしね。仕方がないよ」

「あの性格、直らないかな」

「まぁ、無理よ、お兄ちゃん」

「そうだよな。今日も、愛夏姉ちゃんの買い物に付き合わされて、ずっと荷物持ちだよ」

「愛夏姉ちゃんらしいね」

「はー」と愛斗は、ため息をついた。

「それと、明日の用意は殆どできたから。あとはお兄ちゃんの着替えとかぐらいかな」

「ありがとう。花蓮」

「うん、出来た妹でしょ」

「ははは、そうだよね」

「じゃ、とりあえず、風呂に入ってくるよ」と愛斗は、言って風呂に入った。


 愛斗は風呂にはいりながら次世代AIチップの構想を考えていたのだった。


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