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異世界も言うほど甘くない  作者: いろは箱
1/3

第0話 

拝啓、父さん母さん

異世界に転成した俺は既に死にそうです。

   




  数時間前





息が苦しい。目の前は大量の人だかりに売る際ぐらいに聞こえるサイレンの音。

トラックにひかれそうな人を助けて自分が引かれたのか。良くあるベタな展開に死にかけながらも笑みがこぼれてしまう。目もかすみ周りの声は聞き取れなくなってきた意識が遠のく中、目の前に白い人が現れた。

それは突然に目の前の人だかりから急に現れた。髪から服までもすべてが白い大きな人が現れた。顔は全体を覆う大きな口とギロリと睨む目の仮面がこちらを見ている。ゆっくりと歩きながら顔を近づけて


「何が欲しい?何を望む?」


今にも死にそうな人間に対して聞くような内容では無いと思うが取りあえず俺は「死にたくない」と声にもならない一言を告げた。


「了承した、良き人生を」


良き人生をって今にも死にそうな人に言うかよ、まぁ死ぬならよくある異世界転生とかしてみたいかな。

そう思いながら意識は途絶えた。はずだった、何故だかまだ意識がある。目を開ける力もなくなり音も聞こえなくなり痛みも無くなってきたため死んだと思ったがいまだに意識がある。むしろ、死にかけておぼろげだった意識がはっきりしてきた。そのとき顔に冷たい感覚を覚え目を開ける。


「あ、起きましたか-?おはようございまーす。私特務機関改変課のアユと申します」


いきなり顔に水をかけられたらしい目の前には全身真っ黒のスーツ姿に帽子のエージェントのような女性がいた。突然の事に驚きつつ顔を拭くと更に驚くことになった。


「部屋?血どころか傷も無い?」


「はいそうですそうです、ここはわかりやすく言うなれば異世界です。正確に言うなら部屋の一室ですけど」


急な出来事に困惑するところだがとある一言を聞いたせいでそんな事はどうでも良くなった


「今、異世界って言ったか?本当に異世界なのか!?」


これは驚きでは無い興奮しているのだまさか夢に見た異世界だ。よくあるマンガやラノベとかだと転成して俺ツエーやハーレム的展開がほとんどだ。あまり華がない人生を送ってきた俺だやはりハーレムを目指すべきだろうかそれともチート能力手に入れて最強を目指すべきか俺も男の子だ最強は憧れる。いや転成してるなら何か能力でも既に持っているのだろうか?今後の展開に胸を躍らさせずには居られなかった。


「あーーだいたい考えてる事はわかりますけどいろいろ手続きあるのでいいですかー?」


「え?手続き?」


「はい、いきなり転成してじゃあ冒険とかこちら側としては困りますので」


アユに連れられ部屋を出るといろんな人がいろんな業務をこなしていた。あやふやなのは一部は書類仕事や電話対応してるのはわかるのだが謎の道具をつかったりしてるのもあってよくわからない。

部屋の部屋に連れられると長い間俺に関することを調べていった。自身の能力、スキルの有無、現在の種族と長時間にわたり調べていった中では気になったのは


「ハンター登録?」


「はい、わかりやすく言うなら冒険者登録ですかね。クランとかはあるんですが此処では所属無しの個人勢としての登録になりますコレをすることで身分証とクエスト受付の両方をできるようになります。転成してきた人は最初は所持金はゼロですのでお金稼ぎにクエスト受けやすいように登録するんです。ある程度はお渡しはしますがまぁ足りませんので」


アユはPCに情報を打ち込み終わると「時計が欲しいですか?携帯端末が欲しいですか?」と聞いてきたとっさに俺は携帯端末と答えてアユは長方形の黒い物体を渡してきた。


「はいどうぞ、コレで電話や身分証提示したりできます使い方は起動っていえば起動しますチュートリアルが最初にありますがスキップしないで下さいねどうせわかんないんだし」


「所々辛辣だなぁ」


「なんどもこういうことやってるとたまにチュートリアルスキップしといて使い方がわからないとか言う人が居るんですよ。まぁそれは置いといてすべてが終わりましたよお疲れ様でしたこの世界の詳しい知識はこの建物の三階に図書館があるのでそこで調べられます魔法やら科学やらで脳に刻むこともできるんですがお金かかるのでまぁめんどいならガンバッテ稼いで下さい」


必要事項など言い終わるとやることが終わったからか「出口はそっちですので、それでは」と言ってそのままどこかへ行ってしまった。とりあえず図書館に行っていろいろ知りたいがやはりこの目で異世界を目出みたい衝動に駆られ外に出ることを決意した。

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