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『アークヒルの探していた娘が見つかった』


その知らせを聞いたアークヒルはいてもたってもいられなかった。すぐに隣国へ迎えに行きたいという始末。そんな様子を面白がった国王は護衛を数名つけることを条件に隣国へ向けて出発予定だった使者を含む先発隊へとアークヒル達を組み込んだ。


アークヒルは小鳥が運んできた刺繍を片時も離さず、休む時間を減らし二十日かかるところを十日弱で隣国の地を踏む。


ノーブライトの王宮へとついたアークヒルはまずは王へと挨拶をすることになる。


「この度は早々のお招き、そして良い返事をありがとうございました。父であります王も喜んでおりました」


しばらく世間話等をしていたが、大国であるザライスコ国が探しているという娘がなんなのか気になった王は直接聞くことにした。


「アークヒル殿下。してその娘だが、一体なんだというのだ?」


「私の妃になる女性です」


きっぱりと言い切ったアークヒルにノーブライトの王は慌てた。まさか妃にするための娘を探しているとは思わなかった。


(この国の貴族とザライスコ国の王族の婚姻がなされれば友好国となる。これはありがたいことだ。前侯爵も娘を嫁に出すのが誇らしいだろう。ただ身体が弱いと聞いたが大丈夫だろうか。余計なことは言わんでおこう)

この時の王はアンジェリカが領地の奥にある塔に閉じ込められていることを知らない。


「本日はもう遅いので失礼でしょう。明日迎えに行くつもりです」


今日は王宮で休むことになった。





一晩あけた次の日、ザライスコ国の先発隊と共にやってきた王子はウィンレット侯爵家の門をたたく。


「いないとはどういうことか?」


王都のウィンレット侯爵家には先発隊として使者が来ることは知っていたが王子が来ることは知らされていなかった。まさか会いにくるとは思わず、アンジェリカは領地にある塔に閉じ込められたままだった。


「い、妹アンジェリカは昔から身体が弱く、、りょ、両親と共に領地で療養しているのです」

焦っているのはアンジェリカの兄で今は侯爵。


「そうでしたか。では失礼しよう」

アークヒルは不審な態度の侯爵に何かを隠していると思ったが、早くアンジェリカに会いたいと邸を後にしようとする。


「殿下、お待ち下さい。せっかくのお越し、旅の疲れもあるでしょう。少しばかりお休みになりませんか。もてなしの準備も出来ております」

(今出ていかれたらアンジェリカがどんな目に合わされていたかばれてしまう。しばらく足どめしてその間に早馬で、、、。)


必死でとめる侯爵にますます怪しむアークヒル。


「わかりました」

侯爵はほっとするが


「ではこの者達をもてなしてくれないか。私は急ぐところがあるので、ここで失礼する」


アークヒルは使者達を残し自分につけられた護衛を連れ邸をあとにした。




アークヒルが出てすぐの侯爵家では


「早く馬を出せ!ギリギリ間に合うかもしれん!休まず行け!」


王都のウィンレット侯爵家では侯爵が発破をかける。アークヒル達が出てすぐ領地にいる両親へ宛て手紙をしたためた。使用人が領地へと馬を走らせる。


使用人は何度か馬をかえ最低限の休みで領地へとついた。ついたとたん倒れた。

目が覚めた使用人は手紙を渡さなければとカバンをあさるがないことに気付く。慌てて部屋を出ると知り合いの使用人仲間に大丈夫だと言われ、すでに手紙が旦那様へと渡っていることを知り一安心する。


安心できないのが前侯爵だった。とりあえずザライスコの王子が来ているならばアンジェリカを塔から出さなければならない。なぜ娘を探しているのかは不明だったが、塔に閉じ込めていると知られたらマズイことだけはわかる。都合のいいことにまだ王子達はこちらには着いていない。自分がアンジェリカを迎えに行っている間に王子達とすれ違うことも避けたい。ならばと


「行ってくれるな」


前侯爵は昔からいる信頼のおける執事にアンジェリカの迎えを頼んだ。





アークヒルはストーカーではありません(多分)

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