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ドラゴンになりたいッ!!  作者: コロッとしたもの
第1章:「で、結局ドラゴンじゃないのね・・・」
55/106

第54話:全員集合は強力な勝利フラグ

主人公、最後の超強化回。やたら長くなってしまった…

今週はこれだけにしてストーリーの書きだめに専念します。


4月11日追記:[☆ジャガーノート]のMP消費量プラス補正が抜けていたので修正しました。

第54話:全員集合は強力な勝利フラグ



――――――――――



【☆超合金竜王マギアル・フレッドのレベルが76になりました】

【☆超合金竜王マギアル・フレッドのレベルが77になりました】

【☆超合金竜王マギアル・フレッドのレベルが78になりました】

【☆超合金竜王マギアル・フレッドのレベルが79になりました】

【☆超合金竜王マギアル・フレッドのレベルが80になりました】

【最終進化条件を満たしていません】



 腹に大きな風穴を開けられ絶命したアリスを、俺はただ黙って見下ろす。彼女の目からぽろぽろとこぼれた涙が地面を濡らしていた。


「アリス、…ごめんな」


 横たわったアリスの目をそっと手で閉じて、俺はアルカンの街へとゆっくりと歩き始めた。


「白ちゃんもご苦労だったな、何とか無事にこの危機を乗り越えられたよ。イフの傷の具合はどうだ?左腕が吹っ飛んだとなれば治すのに相当骨が折れたんじゃないか?」

「……」


 ――どうしたんだ、白ちゃんが俯いて何も言わない。


「イフ、もう起きてもいいぞ。アリスとの戦いも終わったし――な?」


 何度も話しかけるが、イフからの返事が一向に無い。


【スキル:[身体能力強化LvMAX]の所有権がアルフレッドに移行しました】

【スキル:[パルス強化LvMAX]の所有権がアルフレッドに移行しました】

【スキル:[ロケットダッシュLvMAX]の所有権がアルフレッドに移行しました】

【スキル:[オーラ武装]の所有権がアルフレッドに移行しました】

【称号:鉄の棺を入手しました】


「(団長殿…イフ殿はすでに――)」


 イフから借りていたスキルを戻そうとした時流れてきたメッセージを、俺は理解出来なかった…いや、したくなかった。コクピットのハッチから流れていた血はすでに止まり、俺の腹部を真っ赤に染めている。


「う、嘘だろ?オイ、ワン公…」



 ハッチに挟まっていたイフの腕が力なく地面に落ちた。



「(私の回復魔法でも追いつかないくらいに…イフさんはダメージを受けていました。本当に…本当にごめんなさい――っ…!)」

「きゅおぉぉん…!」


 堪らず泣き出した白ちゃんにつられて黒ちゃんも小さく泣く。涙は出ずともその悲しみが胸いっぱいに広がっていく。

 そのままアルカンの街に戻った俺を迎えてくれたローズの顔を、俺は見ることが出来なかった。


「っ――!!あ、アル…その胸のハッチ、…開けて」


 俺が着地して膝を着き、ひしゃげたハッチを開けた瞬間ローズは大声を上げて中のイフに駆け寄って行った。


「嘘っ…嘘でしょイフぅ!返事して、お願いっ――」


 あの野郎、やせ我慢してやがったな…。イフの身体は左腕だけじゃなく左半身ほとんどが吹っ飛ばされてる、誰がどう見ても致命傷だ。


「アル、ハッチ閉めて」

「…ああ」


 イフの遺体をぎゅっと抱いたローズを隠すようにハッチを閉めると、音は漏らさないように[ガストウォール]で覆う。


「っ…ぅぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


 俺の中で大声で咽び泣くローズの声は風でかき消され、誰にも聞こえる事はなかった。



――――――――――



「ねぇアル、どうしてアンタがいながら…イフは死んだの?」


 合体を解いてイフの死を悼んでいた俺は、彼女の質問に思わず口をつぐんでしまった。確かにアリスも進化して強くはなっていたけど、あの時のダメージは完全に俺の油断と慢心が招いたものだ。

 たまらず黙りこむ俺に、ローズは溜息をつくと思いきりコクピットのシート部分を殴った。何度も何度も、泣きながらシートを殴り続けた。


「今ならアリスの気持ちも分かるわ、もしアルがゴーレムなんかじゃなかったら…殺してるかもしれない」

「ローズ…!!」

「分かってる、アリスの二の轍は踏まないわ。ハッチ開けて」


 俺が跪いてハッチを開けるとぴょんと飛び降り、アリスの遺体へと歩いていった。彼女の鱗に覆われた体にそっと手を置き、静かに黙祷する。


「ローズ、俺のせいで――」

「言わないでアル。もう起きてしまったことはどうやっても巻き戻せないわ、今はこれからどうするかを考えましょう…」


 そう言ってローズが遺体に背を向けた瞬間、アンジーの時と同じ黒い(もや)が一気に噴き出しローズに纏わりついた。


「なっ、何コレ!?」

『ふふふふふ…ついに捉えましたよ。15年ぶりですねぇ、ローズ』

「アンタ、まさかオズワルドなのかい!?」


 黒い靄は気味の悪い笑い声を上げながら、ローズを完全に包み込む。


『では、ローズは頂いていきますね。教皇への即位式に向けて彼女を吸収し完全なる存在にならねばいけないので…では金竜王さん、ごきげんよう』

「アル!助け――っ!」


 一瞬のうちにローズもろともアリスの遺体に吸い込まれていき、完全に消えてしまった。ローズの気配も全く無くなっている。


「ま、本気(マジ)かよ…!?」

「きゅぅぅ、きゅおん(団長、すぐに報せましょう)!」

「分かった!」

「キュルルルゥゥ…(ぬぅ、なんたる事…)!」


 俺はすぐに街にいた皆を呼び出し、今起こった出来事を説明した。説明してる俺ですら話していることに現実味を感じていないのに、他の皆がそう簡単に信用してくれるなんて事――


「そうか」


 ルイスが一言吐き捨て、宿屋へ戻って行った。いまだに眩しく光り輝いてる仔竜ちゃんもよくわからないまま彼女の後を付いていく。


「アルさんはどうしたいのですか聞かせてください。いつも思い立ったら即行動だったアルさんが私達に相談するなんて、まるで行く事自体を迷ってるような気がしませんか?」

「そっ、そんな事っ…」


 多分、あまりに突然すぎる出来事で天パってるとは思うんだけど…テレジアに言われて初めて俺もその事に気付いた。

 彼女もふいと背を向けてするすると宿屋へ入っていく。セクとサキもどうすればいいのか判断に困ったのか、テレジアの後を付いていった。


「ウチらはアルに付いて行くで!」

「ウチ『ら』って、貴方が先頭に立っているわけでもないのに。けれど私もアルさんに付いていきます、ともにローズさんを助けましょう」

「僕も行くよ。そもそもの元といえば僕が…原因?だと思うしさ、責任を取れるところまでは取ろうと思うよ」


 ロック、フローラ…それに監督は付いて行く気満々で何よりだ。白ちゃんと黒ちゃんも応援してくれてる。


「…何見てるんだ。まさか郷国への攻撃に付いて行けなどと言うつもりじゃないだろうな?俺達はここにいる、下手に動いても外の奴らの餌になるだけかもしれんからな」


 当然っちゃ当然だけど、監督が捕まえてきた魔道士と新人風の二人組は同行を断った。まぁ無理して連れて行って現地で裏切られてもアレだしな。


「他の皆が行かないのは残念だけど、いないよりは大分マシだ。この面子で聖サーラ王国の――」

「誰が行かないと言った?」


 声のする方を見下ろすと、ルイス達が完全武装で荷物の準備を終えていた。仔竜ちゃんもいつものボウルを被ってスプーンを握り締めて武装してる。もうさっき程は光っておらず、ぼんやりとしている程度だ。


「旅先でのメンテは僕の担当だよ、錬金術師だって立つときぐらい役に立っておかないとね」

「私も行かないなんて一言も言っていません!」

「そういう事だ。今回は無茶して先行する事も無かったし、特別に行ってやろう…ただし仔竜、お前はここに残れ」


 指差された仔竜ちゃんは「ええっ!?」といった表情で持っていたスプーンを落とす。


「お前にはこのアルカンの街を守ってもらわねばならん。これだけ異変が起きているならザップ達が戻るのも時間の問題だろうが、それまでの間はお前がその光で奴らを押さえ込んでおくのだ。

 お前がいなければオズワルドを倒すまで外の兵達が次々と増え続ける。それだけは何としても避けなければいけない…分かるな?」


 仔竜ちゃんの被っているボウルが熱をもって湯気を出してるけど、こくこくと頷いたので飲み込めはしたんだろうな。というか仔竜ちゃん、この超短期間で随分と成長(ていうのか?)したんだな、ルイスの言ってる事をちゃんと理解してるじゃないか。


「じゃあ…みんな、ローズ救出のために野郎の本拠地に殴りこみに行くぞ!」


 俺が先頭に立って皆に声を掛けると、皆は声を揃えて俺に答えてくれた。



「「「おおーっ!!」」」



【称号:☆主人公を入手しました】

【最終進化条件を満たしました】




「あ、ちょっと待って。進化できるようになったから先にそっち済ませる」


 皆が一斉にずっこけるというレトロな演出を横目に、俺は進化を始める。ついに俺も最終進化か…どんな姿になるのかな?


【最終進化を開始します】


 いつもは全身を淡く暖かい光が包むんだけど、今回は燃えるような真っ赤なオーラが俺の全身を包み込んでいく。その瞬間、俺がどれほどのサイズにまで大きくなるかを悟った。


「みんな、俺から離れていろ!今すぐに!」


 俺も[ブースター]フル稼働で街から距離をとり様子を見ていく。全身が物凄いスピードで肥大化していってさらに強固な甲殻に、翼のサイズも膨れ上がり、両腕両脚も頑強な物へと進化していくのが見えた。


「うう、うおお…!ォァアアァァァアアアアッ!」


 そのまま進化を終えた俺は、その湧き上がる力の流れに身を任せながら天高く吼えた!



【☆超弩級金竜母艦ドラングレーへの最終進化が完了しました】

【所有している全てのスキルレベルが3上昇しました】

【スキル統合を開始します…】

【スキル:[☆痛覚無効]、[HP自動回復LvMAX]、[ダメージヘイトLvMAX]、[アンチヘイトLv4]、[水魔法Lv8]、[氷魔法LvMAX]、[風魔法Lv8]、[土魔法Lv7]、[身体能力強化LvMAX]はスキル:[ダメージ制御システム]に統合されました】

【スキル:[ステータス閲覧]はスキル:[情報解析]に統合されました】

【スキル:[魔動エンジンMk.Ⅳ]、[ロングダッシュLv9]、[ブースターLv6]はスキル:[竜子力エンジン]に統合されました】

【スキル:[被服補正LvMAX]、[被服吸収LvMAX]はスキル:[補正ビーコン]に統合されました】

【スキル:[悪魔の取引]、[スキル遡行]、[火魔法LvMAX]、[雷魔法Lv7]、[光魔法Lv7]、[闇魔法Lv7]、[大口径レーザー砲LvMAX]、[ホーミングLv8]、[パルス強化LvMAX]、[オーラ武装]はスキル:[火器管制システム]に統合されました】

【スキル:[転移魔法Lv7]、[MPチャージLv7]、[ロケットダッシュLvMAX]はスキル:[ワープ航行システム]に統合されました】

【スキル:[ヴァルカンフィストLv8]はスキル:[翼式放射熱ブレイドLv8]に統合されました】

【スキル:[エレクトリックフィートLv8]はスキル:[雷撃式パイルバンカーLv8]に統合されました】

【スキルの統合が完了しました】

【称号:☆ジャガーノートを入手しました】

【スキル:[ユニット生産:竜砲]、[ユニット生産:機竜]、[ユニット生産:竜車]を入手しました】

【称号:☆約束の箱舟を入手しました】

【スキル:[霊界干渉:交霊]、[霊界干渉:降霊]を入手しました】

【称号:☆頂に立つ者を入手しました】



 最終進化となれば流れてくるメッセージ数も相当なものだな。俺の身体は…うん、メッセージ通り空母の形をしてる。昔テレビでチラっと見たことのある、甲板部分がほぼ平らになってるアレだ。まぁ、俺の場合は甲板より背中と言った方が正しいんだろうけどな。

 ボディカラーは見事な赤で腹部は銀色をしている。俺の首はいわゆる船首部分から伸びており長い尻尾は船尾から、大きな翼は両弦から生えていた。頑強な四肢は船底から生え、見事な四足歩行に…翼無かったらほとんど亀じゃねーか!

 そして何よりも今のサイズが半端無い!幅だけでも50メートル、長さは…150メートルは超えてるかもしれない。ぶっちゃけ大きくなりすぎて自身のサイズを把握しきれない。他の皆もあまりの変化に開いた口が塞がらない様子だった。


「何なんだコレは…?船…いや、箱――なのか?」

「僕も初めて見るよ、実に興味深い。まるでおとぎ話の箱舟じゃないか」

『箱舟ですか、確かに遠目に見れば無くもないでしょうけど。流石にこの色では遠目でも無理がありませんか?』


 ん、箱舟?そういえばさっきのメッセージの中に箱舟っぽい何かが…いや、あった!称号さんが思いっきり[約束の箱舟]言っちゃってるし!


「錬さん、そのまさからしいよ。俺、どうやら箱舟認定受けちゃったみたい」

「何だって!?だっ…だったらさ、何かそれっぽい事も出来るんじゃないかな!?何か見せてくれ!」

「分かったからそんな興奮しないで。フローラ、監督。皆を俺の上に乗せてくれ」


 前のめりになって興奮するベックスを宥めながら、フローラと監督がルイス達を背中(という名の甲板)に乗せたのを確認して俺は[霊界干渉]スキルを発動させてみた。


【呼び出す対象を指定してください】


 呼び出す…という事はこれが[交霊]って奴だな。霊を呼ぶって事はすなわち死んでる奴って事になるんだよな?だとしたら…よし、アイツを呼んでみよう。


【呼出中…:イフ】



 ――…ん、俺を呼ぶのは誰だ?――

 イフ!俺だよ俺、俺だって!

 ――切るぞ詐欺師め。…そうか、俺は死んだんだな――

 ったく、ホントてめぇは無理しやがって。お前のやせ我慢のせいでどれだけローズが悲しんでるか分かってるのか?

 ――その事については本当にすまなかった…ところでアル、どうしてお前が死んだ筈の俺と話している――

 実はあの後進化してさ…


「あ、アル――だよな?大丈夫か、さっきから黙り込んでいるが」


 ルイスが心配そうに見る中、俺は首肯した。


「うん、大丈夫。正直デカくなり過ぎて混乱はしてるけど…ちょっと待ってて」


 さて、次は[降霊]だな。一体どんなスキルなんだろうか。


【依代が指定されていません】


 あー、成程な。以前ロンデラが俺に憑いた時みたいに依代(よりしろ)が必要になるのか、とはいっても手元に依代がある訳でも無いし――そうだ、アレがあるじゃないか。


【ユニット生産:金竜】


 金竜って事は進化する前の俺みたいなイメージでいいのかな?とりあえずやってみなけりゃ始まらない。ユニット生産!ほれポチッとな。

 俺の体内で何かが組み上げられる感覚がすると、背中の一部が沈み込みそこから銀色の竜…みたいな機械がせり出して来た。


「へぇ、まるで初めて会ったときのアルみたいじゃないか。自分で作り出せるなんて興味深いな!」


 ベックスのボルテージがどんどん上昇してる、やっぱりこういう分野にも興味があるんだな。さて、今なら[降霊]も出来るんじゃないかな?ひとまずやってみよう。


【降霊:炎金竜イフリート】


 さっきまで銀色だった金竜が少しずつ、イフと同じ青白い色になっていく。最後に背中のギザギザ模様が入ったと同時に金竜の身体がビクッと強張った。どうやら作業が終わったらしいな。


「はっ!?こ、ここはどこだ!?俺は一体どうなって――」

「ようイフ、気分はどうだ?」


 俺が声を掛けるとイフが変わり果てた自分と俺の姿を見て絶句した。まあ俺だってそんな目に遭ったら絶句もするわな。


「随分と大きくなったんだな…ところでアル、俺の視界に表示されてるタイマーみたいな物は何だ?お前なら何か知ってるだろう」

「え、マジか。まさかの時間制限付き?ちなみに残り時間はどれくらいあるんだ?」

「残りが…24時間と出ている。どうやら俺がここに居られるのは1日だけらしいな」


 だとしたらもたもたはしてられない、さっさと作業を終わらせてしまおう。ただ、死んだ奴を時間制限付きとはいえ呼び戻せるようになったのはいいけど、正直俺には使いこなせる気が全くしない。それでも俺はこれからの大一番に向けての準備を黙々と進めた。


【呼出中…:グルード】

【呼出中…:ショーン】

【呼出中…:ミリガン】



 ――んん、誰が呼んでる?――

 ――おーい、返事してくれー――

 ――この感じ…なんだか懐かしい感じがしますね――

 ようお三方。いつかの発条竜、アルフレッドとは俺の事だよ!

 ――アルフレッドだと!?と言うよりも、俺達はそもそもギルドで戦死したはずだぞ…一体どういう事だ!?――

 まあまあ、詳しい事は後でちゃんと説明するからさ。今はひとまず呼ぶだけ呼ぶね?

 ――ちょっ、アルフレッド!?それってどういう事なのさ、説明してくれよ!――

 だからその説明は後。時間無いからさ、1・2・3どれかひとつ選んで。

 ――なら、俺は3だ――

 ――ちょっ…ああもう、俺も3で!――

 ――では私もみんなと同じ3にします。あの、ところでこの数字に何の意味が?――


【ユニット生産:竜車】

【降霊:頑竜車ガンドルグ】

【ユニット生産:竜砲】

【降霊:雷竜車アセンション】

【ユニット生産:竜砲】

【降霊:輝竜車エミリオン】


 甲板に出てきたのは昔の俺…トロイドラゴンを金属製にしたような、黒光りする鉄色と青色、それにクリーム色の3色セットだ。違う所といえば翼がついていないのと、以前の俺には無かった主砲っぽい砲身が両サイドにくっついてる。コイツが主な攻撃手段になるんだろう。

 ちなみにさっきのは1が金竜、2が竜砲、3が竜車だ。迷ったときはランダムに決めてもらった方が手っ取り早くていいしな。


「むぅ、ここはどこだ?こうして意識がハッキリしているという事はどうやらこの世界に戻ってきたという事になるんだろうが…おいショーン、ミリガン!いたら返事しろ!」

「俺はここにいますよ!」「グルードさん、私も大丈夫です」


 ミリガンが答えたグルードの名に反応したルイスがゆっくりとした歩調で3人(3体ともいうのかな?)に近づく。見た感じかなりテンパってるな。


「グ…グルード、隊長?」

「――その声は赤鎧のか。元気にしてたか?父親には無事に再会できたか?」

「隊長ぅ…」


 何度もゴツゴツと彼の脚を額で小突きながら、ルイスは目を腫らして再会を喜んだ。


「アルフレッド、ところで気になったんだが…今さっき[ステータス閲覧]で確認したんだが、俺の名前が変な事になってるぞ?」

「ホントだ、俺のもなってるぜ!」


 さっき降霊させる時、実は俺も気になってたんだよな。ロンデラはコレ分かるか?

『うーん…正直私もこういうケースは初めてですしどうにも…』

 そっか、ひとまず雰囲気的には身体と名前のランクを一致させた…といったイメージが一番しっくり来るしそういう事にしておこう、「名は体をなす」とも言うしな。説明を受けたグルード達は「そういうもなのか?」と胡散臭い目で俺を見る。

 そんな目で見られたって俺も分からないんだからしょうがない、ここは我慢してくれ。

 さて、まだまだ行くぞ。味方は多いに越したことは無いからな。


【呼出中…:チェック・ホワイトティンバー】


 さて、ほとんど親交は無かったけど…引っかかってくれるだろうか?

 ――お久しぶりです、アルフレッドさん――

 おうふ、まさかそっちから挨拶してくるとは予想して無かったよ。

 ――それくらいの礼儀が無ければ爵位は務まりませんよ。それで、私に用があるのでしょう?――

 ま、まあな。今から聖サーラ王国に行って助けたい人がいるんだ、協力して欲しいんだ。

 ――私でよければ、喜んで力になりましょう――


【ユニット生産:金竜】

【降霊:織木金竜ティンバーレイン】


 こっちはやたら木目が美しいな。鋼鉄の甲殻と木材の表皮のハイブリッドとはまたお洒落な奴だ。


「おや?そこにいるのは赤鎧の騎士ではありませんか。お久しぶりです、元気にしてましたか?」

「その声は伯爵!?…は、はい。私は大丈夫です!」


 さて、次に呼ぶのは――…あいつだな。


【呼出中…:ブレイド】


 …ブーちゃん、聞こえる?聞こえてたら返事してくれ。


 しばらく待つけど、返事が来ない。やっぱりあの時ロンデラが言ってたのは…いや、アリスも言ってた。俺の中のブレイドまで死なせてしまったら、それこそ本当にこの世界から消え去ってしまう!そんな事、俺は絶対に認めないぞ。さっきからずっと呼んでるんだ、さっさと返事しやがれこのブー太郎がッ!!



 ――まったく、お前は変わらないな。待たせて済まなかった――



 やっと返事したか。変わらないのはお互い様だろ、心配かけさせやがって…!

『そんなっ…確かに魂は見当たらなかったハズ!?』

 たとえ死んでも、俺達の心の中で生きてさえいればそいつはまだ死んだ事にはならない。そういうことだよ、ロンデラ。

 ――ははは、全くだ。で、今は我の力が必要なのだろう?他ならぬお前の頼みだ、断る理由がどこにあろうか――

 ありがとなブーちゃん、よろしく頼むよ。


【ユニット生産:金竜】

【降霊:劫火金竜ブレイドラン】


 燃えるような真っ赤なボディに両翼から伸びる巨大ブースター。外見は大きく変われどそのオーラはまさしく火竜王のもの、雄々しい立ち姿が竜王の風格を醸し出している。


「久しぶりだな、ブーちゃん。1日だけではあるけどよろしく頼んだよ」

「うむ、任せるがいい」


 さて、最後は――


【呼出中…:アリス】



 ――あ、…あれ?私、確か死んだはず――

 ようアリス。死んですぐで悪いんだけどさ、ちょっと手伝ってくれないか?

 ――その声はアルフレッド!?一体どういう事なの、それにどうして私がお前の手伝いなんかしないといけないのかしら?絶対に嫌、100%あり得ないわ!――

 へー、愛しのブレイドさんも来てるのに?


 ――ブレイドさんが?――

 ああそうさ、俺に力を貸すって現世(こっち)に来てるんだ。お前も来ないと損を…

 ――行くわ!すぐ行くからさっさとして頂戴!――

 現金な奴め…OK、早速こっちに呼ぶぞ。


【ユニット生産:竜砲】

【降霊:希暴風竜砲エアリストーム】


 巨大な砲身さえなければ生前のアリスと見紛う程ソックリな機械飛竜が甲板に上がると、彼女はしばらく周囲を見回していたがすぐにブーちゃん目掛けて一直線に走っていった。前を向いていた砲身に気付かなかったのか勢いよくブーちゃんにぶつかり、ブーちゃんが横倒しになってしまった。

 よろめき立ち上がるブーちゃんとアリスは、互いを見て照れくさそうに笑う…やっぱりなんだかんだであの二竜(ふたり)、仲が良かったんだな。無事に再会できて何よりといった所かな?


 さて、これで一通り呼び出せる奴は全員呼び出せたな。ただしアンジー、テメーはダメだ。

『ホントに彼女の事嫌いなんですね…許してあげてもいいんじゃないですか?』

 ダメだロンデラ。あの二人組もそうだけど、もし現地で裏切られたりしたらどうするんだ?ただでさえ厄介な奴なのにまた敵に回すなんて出来るわけ無いだろ!

『確かにそれもそうですね、分かりました』



「よーし、全員揃ってるか?準備出来次第すぐに聖サーラ王国に向けて出発するからな、今のうちにトイレは済ませておけよ!」

「「おおっ!」」


 さあ、後はローズを助けてオズワルドの野郎をブッ飛ばすだけだ。今の俺達を止められる奴なんて誰もいない、行ける所まで突っ切ってやるぜ!




――――――――――――――――――――――


☆超弩級金竜母艦ドラングレー【ランクSSS】 Lv‐‐/‐‐


 名前:アルフレッド


 状態:積載


 HP:69750/69750(+60750)

 MP:31920/53200(+46200)

ATK:46575(+42075)

DEF:54275(+47775)

MAT:54000(+48000)

MDF:42975(+38475)

AGI:52500(+45000)


パッシブスキル:[ダメージ制御システム][ラッキーショットLv8][解析妨害Lv4]


スキル:[情報解析][発声][変形合体][竜子力エンジン][補正ビーコン]

    [火器管制システム][ワープ航行システム]

    [翼式放射熱ブレイドLv8][雷撃式パイルバンカーLv8]


 称号:[転生者][クレーマー][ホラー人形][燃えるゴミ][放火犯][害虫駆除業者][雑巾]

    [二束三文の安物][パワードスーツ][人見知り][ミイラ取りのミイラ][対リア充決戦兵器]

    [神の依代][空調服][効率重視][叩かれ屋][クラスチェンジャー][怠け者][上司の靴磨き]

    [キャンディー工場][ただのカカシ][夜間警備員][ホラーカカシ][固定砲台]

    [火炎放射器][高性能カカシ][解体業者][戦車][怪獣][送迎バス][事故車][道路清掃車]

    [軍団長][一城の主][火竜王の鎧][パワードアーマー][転生者www][ハイブリッド車]

    [エアコン][漬物石][周回飛ばし][拘束具][拷問器械][処刑台][不発弾][背番号1]

    [大根役者][地元の英雄][司令官][袋の鼠][背水の陣][逆転の貴公子][伝説の賭博師]

    [ルームライト][8月31日の悪夢][レトロフューチャー][見習い賢者]

    [トランスポーター][称号バーゲンセール][マジックアイテム][堅実派][レンタル業者]

    [契約者][限界突破][竜王を斃した者][☆火竜王の大親友][ただの置物][新手の詐欺師]

    [ただの鎧][ハリボテ][科学の申し子][メンタルカウンセラー][たらし予備軍][近代戦車]

    [私立探偵][雷竜王の具足][LCC][不時着機][V.I.P.][竜王候補][ファンタジスタ]

    [水竜王のマスカレード][名優][バイプレイヤー][竜王キラー][☆水竜王の初恋]

    [魔物たらし][ジャイアントキリング][傷害致死][竜王の天敵][超合金ロボ][更なる高み]

    [☆金竜王][プロジェクター][盗撮犯][フラグ建設業者][高性能ハリボテ][週刊誌記者]

    [13番目の狙撃手][カンニング常習者][おいてけ堀][教育実習生][地雷処理班]

    [ステルス偵察機][名ばかり管理職][ゴリ押し男爵][おとり人形][エースストライカー]

    [☆雷竜王の相棒][覗き魔][悪質クレーマー][乗せ上手][名前負け]

    [ミサイル防衛システム][ダミー人形][ヒール][キッドナッパー][赤ちゃんポスト]

    [大量破壊兵器][破壊王][変質者][二番手][サディスト][プライベートジェット]

    [現金な奴][浮気性][愛の虜][なんちゃって召喚士][フライングゲット][臆病者][大黒柱]

    [正義の味方][バーサーカー][隠しコマンド][ドS][復讐者][ピンポンダッシュ]

    [駄々滑り][鬼コーチ][ボウリング初心者][おっちょこちょい][放送事故]

    [リアルロボット][サポートAI][食い逃げ犯][明鏡止水][ド外道][暴力の貴公子]*[鉄の棺]

    *[☆主人公]*[☆ジャガーノート]*[☆頂に立つ者]*[☆約束の箱舟]


 補正:[ HP+675%]↑ [ MP+660%]↑ [ATK+935%]↑ [DEF+735%]↑

    [MAT+800%]↑ [MDF+855%]↑ [AGI+600%]↑ 

    [火攻撃+465%]↑ [☆火属性攻撃無効]  [水攻撃+375%]↑ [☆水属性攻撃無効]

    [氷攻撃+245%]↑ [氷耐性+225%]↑ [雷攻撃+380%]↑ [☆雷属性攻撃無効]

    [風攻撃+215%]↑ [風耐性+205%]↑ [土攻撃+210%]↑ [土耐性+205%]↑

    [光攻撃+225%]↑ [光耐性+205%]↑ [闇攻撃+315%]↑ [闇耐性+235%]↑

    [対虫系+30%]  [対鳥系+40%]  [対獣系+60%]  [対構築物系+210%]

    [対人間+80%]  [対竜系+170%]  [対霊系+100%]↑

    [対高Lv系+70%]  [対低Lv系+200%]

    [取得経験値+140%]  [進化必要レベル-20%]  [HPMP吸収率+70%]

    [遠距離射程+250%]  [状態異常付与率+80%]  [状態異常継続率+70%]

    [MP消費量-50%]↓ [被発見距離+130%]↓



――――――――――――――――――――――



部隊状況――

――――――――――

残り24時間


白竜砲ミツハ  :HP100%/MP100%

黒竜砲ヤツハ  :HP100%/MP100%

炎金竜イフリート:HP100%/MP100%


頑竜車ガンドルグ :HP100%/MP100%

雷竜車アセンション:HP100%/MP100%

輝竜車エミリオン :HP100%/MP100%


織木金竜ティンバーレイン:HP100%/MP100%

劫火金竜ブレイドラン  :HP100%/MP100%

希暴風竜砲エアリストーム:HP100%/MP100%


――――――――――


称号詳細――


[鉄の棺]:イフさんの棺となったあなたに贈られる称号です。アルさん…彼の為にも、アリスさんの為にも…絶対に負けないでっ――ください、ねっ…![DEF+5%]


[☆主人公]:その名の通り、この物語の主人公たるものに与えられる称号です。仲間を支え、仲間に支えられ、ついに行くべき道を見出したあなたに神々の加護があらんことを。[全パラメータ+100%][全属性攻撃・耐性+100%]


[☆ジャガーノート]:その圧倒的な火力、攻防一体の鋼鉄ボディ、溢れるロマンが今ここに集結しました!さあ、あなたに敵対するものをすべて粉砕するのです!強大・無傷・頑強ッ![HP+150%][ATK+150%][DEF+150%][MDF+150%][MP消費量+50%][被発見距離+200%]


[☆頂に立つ者]:最終進化を終えた者に贈られる進化系最後の称号。ここまでくれば、もう敵となりうる者はほとんどいませんね。[全パラメータ+50%][全属性の攻撃・耐性+50%]


[☆約束の箱舟]:その昔、とある錬金術師に作られ悪霊たちを天に帰らせたというおとぎ話で有名な箱舟。まさか実在するとは私も思っていませんでした。それにしても[霊界干渉]だなんてまたえげつない、歓送会の翌日に残留が決まったようなものじゃないですか…[MP+150%][MAT+150%][MDF+150%][対霊系+100%]、スキル[霊界干渉]取得

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