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xross adventure   作者: 鬼々崎うらら
0:Where were you from?
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影の少年の軌跡④



撃ち抜かれた少女は力無く崩れる。

数秒前まで恐ろしい光速能力だった化物は、少女は、たった1発の銃弾で倒れた。

とめどなく流れる黒と赤の血液は、否定しようもなく、どうしようもなく、紛れもない、幼い少女へ訪れるであろう死の予感だった。

とめどなく溢れる涙は、何を思い。

とめどなく湧く怒りは、何が故に。

影の少年、紗村賢治は、そうして呟く。


オレはただ、正義の主人公になりたかったのに。


影の少年に追い討ちを掛けるように首に突きつけられた剣は、炎のような真紅の、逸品物と呼ばれるであろう部類のものだった。

この世では、絶対に再現出来ないだろう色、そんな類のものであった。

影の少年が、剣の持ち主を見上げる。

これは、あの人を助ける為であって正統な行為である。自分に言い聞かせるように呟く炎の少年は、その剣を振るう。


吹き飛んだ。舞うように。



全てを手に入れたがる影と、全てを知り得た炎の対面だった。





変動率:0.490740...%

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