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xross adventure   作者: 鬼々崎うらら
0:Where were you from?
18/54

炎の少年の軌跡⑩



迷い続けた。

数千回も同じ未来を見て、やり直した。


もう度が過ぎていて、この感情を果たして辛さ程度の言葉で纏めていいものかと、そう思えるくらい。


真瑠璃が何をどうやっても必ず死んでた。そんな同じ結果を、根拠も無い自信と執念だけで変えようとしてた。


この辛さを分かってくれる人はいない。


絶対にいる訳がないんだ。


でも。


麗華や賢治達なんかは、僕の憂鬱な顔を見ても、何も分かることが出来ないんだ。

何も分からなくても、分からないなりに助けようとしてくれてたんだ。


結局、周りの仲間達が僕のことを一番見えてなかったのかもしれない。

見えなかったのかもしれない。

知りたくっても、何一つとして、理解できない。

辛いのは、麗華達も一緒だったんだ。


だからこそ。

だからこそ、世界の観測者は僕だけでいいんだ。

今までのことを麗華達が知ったら、麗華達が何も出来ないことを悟ってしまうから。

そんなものは、みんなが余計に苦しいだけなんだ。


ありがとう、麗華、賢治、恵、颯、潤希、琴美、穂花、麻友、卓哉。

僕、もうちょっとだけ頑張ってみるよ。

主人公らしく、胸張って行かなきゃ。







さて。

答えは出た。

循環する運命の謎も、解けたんだ。


もう迷いはない。


今までの全てが、意味のあったことだったんだ。


待ってて、真瑠璃。


"必ずそこに辿り着くから"。


たとえこのやり方が間違ってても。


運命を変えられなくても。


会いたいんだ。

ただ、会いたいんだ。


循環しても続ければいい。


この道が、自分のしてきたことが正解だと信じ続けて、進んでいくんだ。


つまづいても、転んでも、泣いても、死んでも。


この道を、どこまでも、歩いてゆこう。


そう決めたんだから。






変動率:48.103056...%

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