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xross adventure   作者: 鬼々崎うらら
0:Where were you from?
17/54

並行世界観測日記④



『由紀くんを逃がしても殺された。

これ 以上 の方 法なん て 思い 浮かばな い 。

ど うした らいいの 。

ごめん なさ い 由紀く ん 。

ご めんね 影 嗣 。』


そう書いて、血みどろな日記帳を閉じて懐に仕舞う。

大きな穴が空いた腹部を抑え、これ以上の出血を少しでも止めようとする。

だが歩く度に、比例して出血する。

ふらふらと、よろよろと。

撲滅執事と紋章少女から少しでも遠くに逃げ延びる為に、どこまでも。


背中に背負われた影の塊は微動だにしない。ポトポトと黒い影が垂れている。

数時間は歩いたところで、式神使いはようやく自分の容態に気付いた。

異常な程寒い。異様な程視界が歪む。

敗者に追い討ちをかけるように、雨は降り続いている。

未だ大雨は、止むことを知らない。


突然、背後から打たれた感覚がして、式神使いは力無く倒れた。

いや、打たれた感覚は確かだった。

背後から声がかかる。

よくもまあ私たちの神器でやらかしてくれたもんよ。

返せっての。


けどまあ。

式神使いの肩に、ポンと手が置かれた。

アンタの見上げた根性には感動したぜ。

そう言って、式神使いの身体はゆっくりと起こされた。



安心しろよ。

そんなアンタの為に、朗報を持ってきたぜ。

だから、もう一人で泣くな。

そんで少しぐらいは、仲間を頼ってやれよ。



時女神三姉妹の長女が、式神使いを支えていた。


それ返すのは、全部終わってからでいいからさ。



変動率:66.509200...%

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