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炎の少年の軌跡⑦
タイムスリップについての打開策が欲しいんだ。
仲間達の勧めで訪れた、神の集う地。
炎の少年達の目の前には、二人の神がいた。
時女神三姉妹の次女と三女、ヴェルダンディとスクルド。
本当はタイムスリップばっかりして運命を変えようとしている叛逆者にはきっちり罰を与えないといけないんだけどね、こっちも忙しくって。
そうそう、お姉ちゃんも似たような案件抱えて忙しいし、過去についての話ならお姉ちゃん専門だけど無理っぽいね。
次女と三女は笑う。
用があったのはウルドだったけど、まあいいよ。
炎の少年は、ポケットに仕舞われていた、デジタル時計のついたハンディな装置を出す。
ほらこれ、君達の所有物だろ、返して欲しいなら打開策を教えてくれ。
お門違いだと言い張るのは無駄だ、と付け加える。
神器で対等になれると思われてるなんて、神様も随分嘗められたものね。
たかが運命の奴隷ごときが。
時計の二人は初めて表情を歪めた。
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